内容説明
夫には仕事が、子どもには子どもの未来がある。私にも家庭以外に自分の生活がないと窒息してしまう。なにかがほしい…。そんな悶々とした日々の中で、ついにみつけた「中国語」。36歳ではじめた語学が人生を大きく変えた。主婦が体当たりで「新しい自分」を生きようとすることで、家族関係もいきいきリフレッシュ。時間・お金のやりくりから、効果的な勉強法まで、自分の夢を実現させる手づくり法を公開。
目次
第1章 三十六歳からの中国語(なにかがほしい;転機が来た! ほか)
第2章 「新しい自分」を生きる(「母親定年」のとき;家族の変化、私自身の変化 ほか)
第3章 自分の世界を広げる(外国語は生活を豊かにする;私が考えだした勉強法)
第4章 ひとり中国を行く(北京でもうひとりの自分になる;中国からの招待状)
第5章 私の本当の旅がはじまる(体当たりで乗りきる;夢を求める旅)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ががが
5
36歳から中国語を始めた主婦の語学・通訳エッセイ。まだ子供が小さいころから子供が巣立っていった後の不安感や虚脱感ことを考え、中国語という生きがいを発見し、磨きをかけていく過程を読んでいくと、物事を長いスパンで見通して考え、実行していく力がこの人はすごいなあと感心した。中国語にかける情熱とその集中力はもちろん、中国本国への憧憬もすべてが著者にエネルギーを与えているように思う。日中国交正常化や投書など、まだ私が生まれていなかったころの社会風景が読み取れるとともに語学をすることについての普遍性も感じられた。2014/10/13
ユヒ
3
滾る思い、熱いものが胸をよぎる瞬間、魂をゆさぶる瞬間に「生きがい」を感じるという著者。さびしいことに私はもう何年もその瞬間を味わっていない。今できる方法を洗い出して最善を尽くそう。勇気をもらった。2015/06/28
ゆ
3
中国語を始めるまでの経緯からそれをどう仕事にしたか、ただ具体的に勉強法を書くだけでなく心の動きがとてもよくわかった。何事も極める人は一本筋が通っていてかっこいい。2014/11/20
Ayano Murakami
2
素晴らしいエッセイ。 特に前半は、外国語を勉強する楽しさも苦労も満載。 他人からの謂れのない中傷、〇〇語やっても意味ない、これからは〇〇語、〇〇語は簡単、など‥って、外国語を勉強している人はみんな経験してるんだなー、と実感。 2023/04/21
なかすぎこう
2
ただただ、すごいなぁと思う。これだけのことができたのは、筆者長澤さんの性格、人となりが大きいと思う。私はただ、できることを参考にしようと思う。彼女の特典はまず、人との交流が好きなこと。主婦の仕事を次の仕事に生かそうとすること、というか、今まで自分が持っているものを何か次に生かすことができること。機知と頓智。前向きさ、明るさ。そして私よりも1世代上の「主婦」の考え方を見た気がした。つまり、家のこともきちんとやって、ご主人の了解をうまく得てこれだけのことをこなす。現代女性はもうちょっとわがまま? 違うかしら 2020/07/24