出版社内容情報
大学卓球チーム内の軋轢や友情、競歩ランナーの孤独、サッカー選手の挫折と希望、各種目で日本代表を目指すアスリートを描く応援小説大学卓球チーム内の軋轢や友情、競歩ランナーの孤独、サッカー選手の挫折と希望、各種目で日本代表を目指すアスリートを描く応援小説
真保 裕一[シンポ ユウイチ]
著・文・その他
内容説明
世界最高のスポーツの祭典に出たい!一心不乱に励み、夢の実現目指す爽快感動ストーリー。
著者等紹介
真保裕一[シンポユウイチ]
1961年東京都生まれ。1991年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。1996年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、1997年『奪取』で第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
237
真保裕一は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「行こう!」シリーズ第4弾ですが、読むのは3作目です。中編1作と短編2作の構成、オススメは『競歩』です。全て短編で、もっと多くの競技を書いた方が良かった気がします。オリンピックを目指しているアスリートは、とてつもなく大変だと思いますが、中途半端に才能があるのが、一番辛いのかも知れません。2018/04/26
Aya Murakami
122
図書館本 オリンピックへ行こう…とタイトルがあるのですが挫折した者たちの再挑戦という感じの内容の短編集でした。それにしても体育会系特有の闘争本能はどこから来るのだろう?作中でもライバル選手への過剰意識とかが描写されていたのですが、一方でそれが戦術研究にも役立っているということなのでしょうか?2020/11/18
Yunemo
113
「行こう」シリーズ第4弾。前作の再生物語、或いは東京オリンピックに向けた賛歌、かなとの想いで表紙を捲ったのですが。ちょっとイメージが違って戸惑い。卓球、競歩、ブラインドサッカーでのアスリート達の物語。特に卓球に大半のページをさいて。でも卓球での心理戦、駆け引き、半端じゃないことを改めて感じて。若干専門用語に戸惑いつつ、でも臨場感があり過ぎて手に汗握らさせられます。世界ランクに入ることの難しさ、日本選手がトップをいっている世界なので親近感が募りますが、ここまで心の強さがないとダメなんだ。競歩も同様な想いで。2018/05/13
みかん🍊
99
オリンピックに纏わる3編、卓球についてはすいません、あまり関心がなかった為野球やバレーなら手に汗握り読む試合のシーンを心情の部分だけでサラっと流し読みしました、でも卓球って相手の心理や行動を先読みする心理戦確かにあれだけ近くで1対1の対決するから将棋の様なスポーツと言うのもうなづけます。一番力の入った卓球より一番短い最後のブラインドサッカーの話の方がジーンときました、パラリンピックでのサッカーはブラインドサッカーと呼ばれる競技なんですね、知らなかった。どれも最後は爽快感のある終わり方でした。2018/06/27
ダミアン4号
90
卓球、競歩、ブラインドサッカー…五輪競技としては地味な印象のスポーツをテーマにした物語。子供の頃に懐いた“清廉潔白・健全無欠”なスポーツヒーローではなく…絶頂期を迎えようとしていた時期に“やっちまった”アスリート達の再チャレンジ物語というか…“○○へ行こう!”シリーズに共通する「まだ夢を諦めちゃいなぜ!」は強く感じますが、ストイックな主人公達に少々息苦しさも(苦笑)…ブラインドサッカーがテーマの物語の様に“選手”ではなく“指導者”の立場で描かれたストーリーの方が“共感”を懐き安かったのは歳の所為かな(笑)2018/07/12