出版社内容情報
お吉の日向様への想いは届くのか。大奥の怪しい女子同士の色模様とは? 人気の「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ、著者渾身の遺作頬に傷痕のあるお吉は、押しも押されぬお狂言師。お小人目付けの日向新吾と互いに想い合う仲だが、日向には縁談が持ち上がる。
弘化五年、赤坂御門外での事件から、将軍の寵愛をほしいままにしているお琴の様方をめぐる面妖な企てが浮かび上がってくる。
はたしてお吉の想いは届くのか、そして大奥の怪しい女子同士の色模様にまつわる謀議は明かされるのかーー。
文字通り我が身を削って書き継いだ、著者渾身の遺作、
抜群の面白さ。
1 わかれ道
2 その秋の夜
3 といちはいち
4 愛しいひと
5 カナリア
6 それぞれの胸底
7 ふくら雀は家紋にござる
解説
加賀まりこ「妹に」
細谷正充「早すぎた永訣」
杉本 章子[スギモト アキコ]
著・文・その他
深井 国[フカイ クニ]
著・文・その他
内容説明
お狂言師仲間が、大奥の女子同士の色模様「といちはいち組」に引きこまれたあげく、自害に見せかけて殺められた。隠密の手駒もつとめる人気役者の歌吉が、密命を帯びる。そして、互いに想う歌吉と日向新吾だが…。文字通り我が身を削って書き継いだ著者渾身の遺作。
著者等紹介
杉本章子[スギモトアキコ]
1953年福岡県生まれ。ノートルダム清心女子大学国文科卒業、金城学院大学大学院修士課程修了。’79年「男の軌跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。’89年『東京新大橋雨中図』で第100回直木賞を受賞。2002年『おすず信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。’12年、乳がんの告知を受け、’15年12月4日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
れみ
baba
優希
星落秋風五丈原
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- 和書
- 沈黙する人権