チェーホフ―七分の絶望と三分の希望

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チェーホフ―七分の絶望と三分の希望

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062196857
  • NDC分類 980.28
  • Cコード C0095

出版社内容情報

チェーホフとは何者だったのか?世界的短篇作家チェーホフの文学とその知られざる素顔を、新資料を駆使して描く新しいチェーホフ論!19世紀末ロシアで人間の本質を見つめ続けた冷徹なリアリストは、なぜ時空を超えた現代的な作家として愛されるのか。

チェーホフとは何者だったのか? 

子供、ユダヤ人、オカルト、革命…など、世紀末を彩るモチーフをまじえ、世界的短篇作家チェーホフの文学とその知られざる素顔を、新資料を駆使して描く新しいチェーホフ論。

【目次】
第1章  失われた子供時代
第2章  かわいい魂ちゃん
第3章 ふたりのリジヤ
第4章  チェーホフとユダヤ人問題
第5章  狂気と牢獄
第6章  小さな動物園
第7章 霊性の幸う国で
第8章 革命の女たち
第9章 悲劇か、喜劇か?
第10章 サハリンへ!
第11章 病の歴史
第12章 私は死ぬ

はじめに
第1章 失われた子供時代
第2章 かわいい魂ちゃん
第3章 ふたりのリジヤ
第4章 チェーホフとユダヤ人問題
第5章 狂気と牢獄
第6章 小さな動物園
第7章 霊性の幸う国で
第8章 革命の女たち
第9章 悲劇か、喜劇か?
第10章 サハリンへ!
第11章 病の歴史
第12章 私は死ぬ
おわりに
年譜
主要参考文献


沼野 充義[ヌマノ ミツヨシ]
著・文・その他

内容説明

チェーホフとは何者だったのか?19世紀末ロシアで人間の本質を見つめ続けた冷徹なリアリストは、なぜ時空を超えた現代的な作家として愛されるのか?子供、ユダヤ人、オカルト、革命、女たち…。ロシア文学の第一人者が、世紀末を彩るモチーフをまじえ、最新研究をふまえて描く!

目次

第1章 失われた子供時代
第2章 かわいい魂ちゃん
第3章 ふたりのリジヤ
第4章 チェーホフとユダヤ人問題
第5章 狂気と牢獄
第6章 小さな動物園
第7章 霊性の幸う国で
第8章 革命の女たち
第9章 悲劇か、喜劇か?
第10章 サハリンへ!
第11章 病の歴史
第12章 私は死ぬ

著者等紹介

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年、東京生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(現代文芸論・スラヴ語スラヴ文学研究室)。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学大学院人文科学研究科、ハーヴァード大学大学院に学ぶ。専門はロシア・ポーランド文学。『徹夜の塊―亡命文学論(作品社)でサントリー学芸賞受賞。『徹夜の塊―ユートピア文学論』(作品社)で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

46
チェーホフは大好きな作家だ。 加えて、敬愛する沼野先生の本とくれば、読まずに済ます法はない。 44才で結核に斃れたとはいえ、医師であり、かつ、売れっ子の作家でもあったチェーホフが七分の絶望とはどういうことだろう。 今回は、いつもにも増してまとまりませんが…/ 中編「六号室」について: ロシアの田舎町にある病院の別棟である「六号室」は、精神を病んだ患者たちを収容している。 「狂人」と医師の議論の中で、どうして自分はこんな病室に閉じ込められているのか、と問うグローモフ(狂人)に対して、→2022/11/20

かんがく

15
チェーホフの作品は未読だが、魅力がたくさん伝わってくる一冊だった。チェーホフと親、恋、手紙、監獄、宗教、ユダヤ人、動物園、サーカス、墓地、喜劇、サハリン、病など幅広いテーマにワクワクする。ドストエフスキーやトルストイへの言及も多いのでロシア文学全体への理解が深まった。2023/02/24

さっちゃん

15
分厚さに尻込みしながら読み始めたが、すぐに夢中に。ロシアの歴史を紐解きながらのチェーホフ解説はとてもわかりやすい。チェーホフ好きなら嬉しくなる小ネタがたくさんつまっています(笑)読んでよかった〜。2017/01/24

しゅん

7
非常にリーダブル。著作、膨大な書簡、関係者の証言から現代的にイメージしやすいチェーホフ像を描き出している。高身長の美男子で、冗談好きの著名作家。当然女性にはモテ、熱狂的な女性読者も多くいたが、家庭に縛られることは周到に避けた。宗教には曖昧な態度を取り、関心を抱きながらも政治への直接的言及は控えた。こうした態度は、多くの日本人には実感として理解できるのではないか。ユダヤ人、動物園、監獄などのトピックでは、ロシアの歴史が複層的に見えておもしろい。海外に行った時必ず墓地に寄ったという話がチェーホフらしくて好き。2017/01/18

amanon

6
サブタイトルが何とも言えずよい。チェーホフの評伝は既に一冊読んでいて、ある程度その概要は知っていたが、より詳細に書かれた本書を紐解いてみて、彼の恐らく魅力的ではあったろうが、なかなか自分の内面を見せないその複雑な性格にこれまで以上にある種のシンパシーを覚えることに。個人的にはかつて嫌悪の対象であったはずの父にどのような経過があって最終的に和解に至ったのかに非常に興味があるのだが。また、医師でありながらも、自分の病気を決して医者に見せないという一見不可解な行為にも、いかにも彼らしいこだわりを感じた。2016/04/06

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