出版社内容情報
人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心動かされたかで決まる
一人の人間の人生は、出会った言葉でも、預金額で決まるとも、恋愛だの結婚で決まるとも思えない。
ある夜友人が電話で語ってくれた台詞、または恋人がふとした瞬間吐き捨てた台詞、バーで隣の男が語ってくれた一夜限りの話、なんの救いもない都会の景色、あるいは、夜道で雨のように己の全身を貫いた、言葉にもならない気づき。そういったものによって人生は決定されたように思うのです。
私はその断片を「二十代で得た知見」と名づけることにしました。
(本文より)
◆
第1章「不完全からの出発」では、絶望するな、しかし生き急げ/期待しない方が楽だが、退屈は生活の毒である/好きってなに、など普遍的かつ実践的な50の断片を収録。
第2章「現実に関する幾つかの身も蓋もない事実」では、才能と呼ばれるものの正体/社会人一年目から五年目までの教訓/不条理な世界と戦うための武器一式/審美眼とは違和感のことである、など、この時代を生き抜くのに必要な44の断片。
第3章 「アンチ・アンチロマンチック」では、もし我々が冬の星座に機関銃を撃つことができたら/ちょいとした堕落論/大人の悲哀、子供の悲哀など、心をえぐる50の断片。
最終章 「愛に関する幾つかの殴り書き」では、愛とは、本人が振り絞ることのできる全力のこと/同棲なんて軽率にしてしまえばよい/結婚は恋愛の墓場だが、墓場からは星が見える、など、愛に纏わる41の断片を収録。
「眠れぬ一人の夜を支えてくれる」「二十代を生きる上で大変参考になった」
「もっと早く知りたかった」といった反響多数。
著書累計30万部。F、待望の最新刊。
目次
第1章 不完全からの出発(明日私たちはくたばるかもしれない;絶望するな、しかし生き急げ ほか)
第2章 現実に関する幾つかの身も蓋もない事実(夢が敗れた人間の話をしよう;全二十代に捧ぐ55の知見 ほか)
第3章 アンチ・アンチロマンチック(永遠は一瞬か、一瞬が永遠か;終電を過ぎてはラブホテル ほか)
最終章 愛に関する幾つかの殴り書き(愛とは、本人が振り絞ることのできる全力のこと;不文律の極一部 ほか)
著者等紹介
F[F]
1989年11月生まれ。神戸出身。男。著作に『いつか別れる。でもそれは今日ではない』『真夜中乙女戦争』(ともに、KADOKAWA)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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