にょろり旅・ザ・ファイナル―新種ウナギ発見へ、ロートル特殊部隊疾走す!

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にょろり旅・ザ・ファイナル―新種ウナギ発見へ、ロートル特殊部隊疾走す!

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  • サイズ B6判/ページ数 369p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062187114
  • NDC分類 292.48
  • Cコード C0095

出版社内容情報

学者なのに、なんてタフ! なんてバカ! あの「にょろり発見特殊部隊」が新種ウナギを求め、フィリピンのジャングルを疾走する! 人類が誰も見たことがなかったウナギの卵発見という生物科学史上に燦然と輝く偉業を成し遂げた東京大学大気海洋研究所の塚本勝巳教授。青山潤准教授は、そのスタッフの番頭格として、研究(探検?)の最前線で身体を張り続けてきた。彼が、世界中どの研究期間も成し得なかった「地球上に生息するウナギ全種(18種)採集」に挑戦&達成した、抱腹絶倒の記録『アフリカにょろり旅』は、発売直後から大きな話題を呼び、大手紙文化面のインタビュー、テレビの書評コーナーを総なめにして、講談社エッセイ賞を獲得。その続編ともいえる『うなドン』も重版を重ね、今年七月に文庫化。
そして、この『にょろり』シリーズの第三部は、青山氏が70年ぶりに19種目となるウナギの新種を発見した旅の記録で、文化人類学的にも非常に興味深い考察に満ちており、かつ腹筋がよじれるような面白さもパワーアップしています。
 ウナギの産卵地特定のため、赤道に近い太平洋上でウナギの仔魚を採集し、遺伝子解析を繰り返す東大海洋研のスタッフ。そのひとりが、地球上に存在するどのウナギとも遺伝子が合致しないものを発見する。通常、突然変異として片づけられてしまうケースだが、青山準教授は、新種発見のわずかな可能性に賭けて、弟分の渡邊俊、冒険好きの老年作家・阿井渉介と共に勇躍、フィリピンへ向かう。
三人は、ルソン、ミンダナオ、レイテ……、フィリピン国内を北へ南へ駆けずり回り、泥まみれになって、強烈な暑さと湿気に耐え、そして幾度となく空振りを繰り返す。
そして、三年の試行錯誤を繰り返した末、文明を隔絶された山の民が暮らす山深い小川で、恋いこがれた新種と遭遇する!

第一回調査
地球上に存在しないウナギ!?
ロートル特殊部隊、勇躍マニラへ
形のわからないウナギをどうやって探すの?
「空気を読まない」男、突進す
惨敗。そして再戦の誓い
第二回調査
今度は太平洋岸完全縦断だ!
あんたら本当に日本人か?
ルソン島南部でまさかの大敗北!
大洪水!! でも行くしかない!
うまくいかないのが僕たちのパターン!?
第三回調査
やはり新種はいた! 三度フィリピンへ
頼みの綱は知り合いの知り合いの知り合い!?
山の狩猟民・ネグリートの村へ
新種ゲット!! 少年がもたらした幸運
三十個体制覇へ。地獄の山岳行
歓喜のチェッカーフラッグはレース開始の合図!


青山 潤[アオヤマ ジュン]
著・文・その他

内容説明

これは、絶滅の危機に瀕するウナギ研究では世界をリードする東大の中年研究者二人と老年作家のトリオが、70年ぶりの新種ウナギ発見という偉業を成し遂げるまでの汗と泥と、そして水牛の糞にまみれた、感動と爆笑の記録である。

目次

第一回調査(地球上に存在しないウナギ!?;ロートル特殊部隊、勇躍マニラへ;形のわからないウナギをどうやって探すの?;「空気を読まない」男、突進す;惨敗。そして再戦の誓い)
第二回調査(今度は太平洋岸完全縦断だ!;あんたら本当に日本人か?;ルソン島南部でまさかの大敗北!;大洪水!!でも行くしかない!;うまくいかないのが僕たちのパターン!?)
第三回調査(やはり新種はいた!三度フィリピンへ;頼みの綱は知り合いの知り合いの知り合い!?;山の狩猟民・ネグリートの村へ;新種ゲット!!少年がもたらした幸運;三十個体制覇へ。地獄の山岳行;歓喜のチェッカーフラッグはレース開始の合図)

著者等紹介

青山潤[アオヤマジュン]
1967年、横浜市生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。東京大学大気海洋研究所にて塚本勝巳教授の下でウナギの研究に携わる。2005年には同研究所によって、ニホンウナギの産卵場所がほぼ特定され、’09年には、史上初めてウナギの卵の採集に成功。世界的な注目を集めた。’07年に、『アフリカにょろり旅』で第23回講談社エッセイ賞を受賞。’08年より海洋アライアンス連携分野特任准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arisaku_0225

14
本書は著者らが記載したAnguilla luzonensis の舞台裏であり、うなドンシリーズの第3作目である。毎年数多く出版されている堅苦しく、理性的な論文の裏には、第三者の知りえない喜怒哀楽というものがある。普段何を考えてるか分からない存在(特に学位取ろうとしている人にとっては雲の上の存在)である科学者も人間なんだと再確認。2023/05/29

オサム兄ぃ

9
東大は動物生態学研究室の先生たちがウナギ類の標本を求めて世界各地行うフィールドワーク、名付けて「にょろり旅」。既知の全18種採集に成功した快挙は前著で報告され、理系研究者にあるまじき捧腹絶倒の文体は第23回講談社エッセイ賞に輝いている。しかし物語は終わっていなかった。太平洋で展開される海洋調査でみつけた未知の遺伝子を持つレプトセファルス。さては、70年振りの新種ウナギ発見か!? 10年の時を経て、新種標本獲得の使命を帯びて編成された特殊部隊。本書では、彼らの最後にして壮絶に暑っ苦しい闘いが描かれる。2016/02/27

アリクイ

9
日本にもインディジョーンズの映画みたいな事をやっている学者さんがいたんですよ。生物学の学者さん達が新種のウナギを探して、フィリピン中を駆けずり回った冒険の記録が書かれた本。旅の途中で起きた出来事やウナギを巡る各国の人々の事情。時々出てくる著者の悩み。フィリピン各地での人々の表情。そして時々暴発する著者達の行動。「水曜どうでしょう」や「わしらは怪しい探検隊」が好きな方、夢を追いかける人を観るのが好きな方ならならこの本の内容を面白がれる、乗れるのではと思います。2014/04/19

みろ

7
うっかり見つけた見慣れない遺伝子配列のレプトケファルス、ここから70年ぶりの新種ウナギを見つけるためのフィリピンの田舎をさ迷う研究者。フィールドワークをするには一に体力、二に健康、少々の汚なさ、不潔な環境を気にしない図太さが必須だなと感じながら読了。好きでないとできないが、それだけではできない。こういう基礎研究が科学の進展に寄与していることは間違いない。2014/11/24

mushoku2006

6
新種のウナギゲット!それはこんなきっついフィールドワークの賜だったんですねえ・・・・・・。 それにしても、「アフリカにょろり旅」、「うなドン 南の楽園にょろり旅」と来て、本作品が本当ににょろり旅のファイナルなの? それは残念、超残念。でもどうなのよ?思わせぶりなラストだったなあ・・・・・・。 しかし、そうか、にょろり旅は若者の特権だったのか・・・・・・。 それなら仕方がないよな。 同じくおっさんになってしまった私にも分かるよ、その気持ちが。2014/04/30

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