出版社内容情報
瀬戸内海に浮かぶ島に流れ着くいくつもの死体。そして福山の鞆を舞台にした不可解な人間模様――奇怪な事件に御手洗潔が挑む超巨編。この海には、人を喰う怪物がいる――瀬戸内の小島・興居島に漂着するいくつもの死体と、いにしえからの港町・鞆に拡がる不穏な団体の影――。怪事件の続く「時計仕掛けの海」に、御手洗潔が挑む!
島田 荘司[シマダ ソウジ]
著・文・その他
内容説明
瀬戸内海、松山沖に浮かぶ興居島の湾に、連続して死体が流れ着く―奇妙な事件の調査を依頼された御手洗潔は、石岡和己とともに瀬戸内へ。解決への鍵を求めて訪れた場所は、古代より栄えた「潮待ちの港」、鞆の町を擁する広島県の福山市だった。しかし、御手洗たちの到着直後に発生した死体遺棄事件にはじまり、鞆もまた不穏な気配を漂わせていた。これは瀬戸内を揺るがす一大事の兆しなのか!?古からの港町に拡がる不穏な団体の影―怪事件の続く「時計仕掛けの海」に、御手洗潔が挑む!圧倒的な面白さ!ミステリー界の最先端に立つ巨匠が放つ渾身の一撃!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
133
何十年かぶりに島田さんの本を手に取りました。昔はかなりはまっていてほとんど読んでいたのですが、やはり現実感ある者が好きになり最近また読んでみようと思いまじめ増した。この本を読んで、内田康夫さんのイメージと近くなってきた感じがします。御手洗と石岡のコンビってこんなに軽い感じでしたかね。読みやすさとペダンティックな感じが懐かしくなりました。下巻終了まで一気に行きそうです。2016/01/16
勇波
123
文庫化まで待つ事が出来ず、ブックオフで見つけたのが運のつき。。さて相変わらず骨董無形な話があちこちに飛びまくり、「ホントかよー?!」と思ってしまう話まで飛び出しております(^^)こっちは御手洗くんについて行くだけで精一杯なのです。下巻ではどんな奇想でまとめ上げてくれるのかホントに楽しみだ★2015/07/14
けい
85
瀬戸内海を舞台に、江戸末期や戦国時代の水軍の話を交えながら展開される物語。島田さんは初読み、謎解き役で登場する御手洗、石岡コンビは噂で知る程度。かなり広がった展開を見せる上巻、下巻ではどのような結末となるのか、星籠の正体も楽しみ。2014/01/25
タックン
77
謎の死体が6体も流れ着いてその発生元を追う御手洗たち・・・・。あの(村上海賊の娘)の村上海賊とか江戸の幕末の話とかの歴史の謎を絡めて始めは面白そうだったのにどうも宗教団体が絡んで・・・・・・うーん?それに御手洗の推理が伏線も飛ばしてぶっ飛び過ぎてついてけないなあ・・・・・。下巻に期待。2014/08/24
財布にジャック
76
久しぶりの御手洗潔と石岡君の名コンビの作品に、読む前から小躍りしてしまいました。そして、読み始めたら止められないもの凄い展開に、ご飯食べるのも忘れて文字通りの一気読みをする結果になりました。購入した時、1冊でも分厚いのにそれも2冊組なので、読むのが大変なのではと危惧しましたが、大変読みやすいのであっという間に折り返しまで来てしまいました。「星籠」とは何なのか、歴史絡みでかなり好みの内容なので、下巻もめちゃめちゃ楽しみです!2013/10/22