さいとう市立さいとう高校野球部

あさの あつこ【著】

講談社（2013/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 357p／高さ 19cm
• 商品コード 9784062183789
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

野球に見切りを付けて高校に入学した元中学野球のエース投手。しかし、さいとう市立さいとう高校には、世にもフシギな野球部が！？さいとう市立さいとう高校に入学した勇作は、少年野球からエース投手として活躍してきたが、高校では野球と決別し、気持ち新たに学生生活をエンジョイしようとしていた。小学校の頃からバッテリーを組んできた一良の誘いも断り、温泉三昧の日々を夢見ていた勇作の前に現れたのは、美術教師にして野球部監督の鈴ちゃん。「どうやっても野球のユニフォームが似合わない」監督、鈴ちゃんとの出会いから、勇作はふたたび野球へと流されていく――。

あさの あつこ［アサノ アツコ］
著・文・その他

内容説明

ロシア人の血をひくイケメン高校生の山田勇作。中学校では野球部に所属していたが、訳あって今は帰宅部で自由を満喫していた。ところが四月のある放課後、どうやっても似合わないユニフォーム姿の男が現れ、勇作を野球部に勧誘する。男は美術教師にして野球部の監督、鈴ちゃんこと鈴木先生だった。幼馴染にも食い下がられ、お試し入部をした勇作は、独創的な練習方法に驚きの連続だったが、いつしかチームに愛着を感じはじめ―。

著者等紹介

あさのあつこ［アサノアツコ］
岡山県生まれ。１９９７年、『バッテリー』で第３５回野間児童文芸賞、『バッテリー２』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー』全６巻（以上、教育画劇・角川文庫）で第５４回小学館児童出版文化賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ひめありす＠灯れ松明の火]

『バッテリー』や『グラウンドの空』は全てがマウンドの上で、マウンドを中心に地球儀を回して、そこから見えるから色々な物が描かれている。マウンドが無ければ生きていけない、鬼気迫る必死さがすごく伝わってくる。こちらはそこまで必死じゃなくて、色々大切なものがあって、優先順位も違う。けれどその状況を分った上で『みんなで野球をするってさい高！』って叫んでいるのだろうなあと思いました。こう言う感じも好きです。特に、最終章で皆が急に気付いてしまう辺りとか。でも時々妙にBLっぽい発言があったりするのはいらないと思うんだが。

2014/02/13

[ちはや＠灯れ松明の火]

お客様の中にピッチャーはいらっしゃいませんか。さいとう高校発甲子園経由有馬温泉一泊ツアー、只今のサービス期間内なら購買パン券五百円分キャッシュバック付。はい、野球部です、甲子園出場目指してますが何か疑問でも。名選手必ずしも名監督ならず、その点ウチの監督は選手歴無しの元辣腕マネですから。ランニングしながら俳句を捻り、コネを駆使して強豪校との練習試合、クリスマス会ではケーキ食べ放題。キミの運命の赤い糸は硬式ボールの縫い目に繋がっています。さあご一緒に「さい高、サイコー！」…投手力よりツッコミ不足を懸念しろ。

2013/10/18

[ゆみねこ]

あさのさんの少年野球もの、って期待して読み始めたら･･･。勇作が野球部に入部・紅白試合まで何とか読み進めて断念。バッテリーのような名作を読みたかったなぁ。。

2016/08/30

[ぶんこ]

勇作君の話が脱線しまくり、くどくてイマイチな部分もありましたが、監督らしくない鈴ちゃん、他のメンバーのキャラが面白くて、全体としては楽しめました。 ただ野球物としては物足りなかったので、「バッテリー」を読み始めたくなりました。

2015/01/17

[みかん🍊]

温泉大好き少年勇作は小中学校で野球をしていたが、高校に入ってから帰宅部、そんな勇作の前にユニホームが全く似合わない野球部監督、鈴ちゃんが声をかける、さいとう高校野球部は思っていた高校野球とは全違う風変わりな野球だった。設定は似ているが「バッテリー」とは違い軽いノリ、何でも温泉に例えたり温泉薀蓄が語られるのがちょっと諄かったりするが、爽やか野球小説であり、かなり変わり者のメンバー達、監督が楽しい。これもまだ続きが有りそうな、有ったらいいな。

2014/06/13