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出版社内容情報
かつて、そこに「ゼロ」があった――。「虫プロ」「トキワ荘」に続くマンガ・アニメの梁山泊を描き、メディアミックスの起源に迫る!「やろうよ、漫画映画を」
ふだんはもの静かな藤本弘が口火を切った。
「雑誌漫画とちがって、音や動きが加わるんだもんね」
藤本の横顔を安孫子素雄がうなずきながら見た。
「でも大変なんだろ、漫画映画って」
つのだじろうが他の四人の顔を心配そうに窺っている。
「個人じゃムリだ、会社を作らなきゃ」
石森章太郎が決めつけるようにいった。
鈴木伸一は彼らの提案をなかばうれしく思い、なかばとまどいながら聞いていた。
(本文より)
――「第二のトキワ荘」となった幻のアニメ・マンガ制作会社
「スタジオゼロ」初の評伝!
東映動画、TCJ、タツノコプロなどアニメ産業の草創期も活写!
「テレビアニメ黎明期の中に生まれ、
てんやわんやで作品を作りながら、
その時代の主役にはなりきれず使命を終えた『スタジオゼロ』。
私はこの会社が限りなく愛おしい」
(鈴木伸一)
藤子・F・不二雄『パーマン』
石ノ森章太郎『佐武と市捕物控』
藤子不二雄A『怪物くん』
赤塚不二夫『おそ松くん』
トキワ荘から飛び出した才能たちが、会社に集ってマンガをアニメを創った!
テレビアニメ草創期に東映動画、TCJ、タツノコプロと競い、
15分1本というスタイルに日本で初めて挑んで『オバケのQ太郎』を生んだ
「スタジオゼロ」。
その濃密な7年間の歴史、ここに初めて再現!
『オバケのQ太郎』
『おそ松くん』
『パーマン』
『怪物くん』
『レインボー戦隊ロビン』
『佐武と市捕物控』
アニメ産業草創期、モノクロームの名作に立ち合い、そして消えていった「ゼロ」の評伝!
序章 昭和二八年?昭和三六年
第一章 昭和三八年
第二章 昭和三九年
第三章 昭和四〇年
第四章 昭和四一年
第五章 昭和四二年
第六章 昭和四三年
第七章 昭和四四年
幸森 軍也[コウモリ イクヤ]
著・文・その他
鈴木 伸一[スズキ シンイチ]
著・文・その他/監修
内容説明
アニメファンの間で名前も存在も知られすぎるほど知られているにもかかわらず、まとまった文献が存在していない幻のアニメ制作会社、2013年に設立50周年を迎える「スタジオゼロ」。設立者のひとり鈴木伸一氏をはじめ、膨大なインタビューと調査により、初めて「ゼロ」の作ったもの、もたらしたものが明らかになる。マンガ史、アニメ史のミッシング・リンクを繋ぐ、野心的な「集団の評伝」。
目次
序章 昭和二八年~昭和三六年
第1章 昭和三八年
第2章 昭和三九年
第3章 昭和四〇年
第4章 昭和四一年
第5章 昭和四二年
第6章 昭和四三年
第7章 昭和四四年
感想・レビュー
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