ゴースト・トレインは東の星へ

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  • サイズ B6判/ページ数 564p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062171670
  • NDC分類 935
  • Cコード C0098

出版社内容情報

『鉄道大バザール』の旅を再び。三十数年ぶりのアジア大鉄道旅行記。村上春樹の案内でいく東京など、「東」の世界の「いま」を活写!

75年に発表され、一躍ポール・セローの名を世に知らしめた『鉄道大バザール』。ロンドンからトルコ・イラン・インド・タイ・ベトナム・日本・ソ連を鉄道で旅する大旅行記で、日本でも大きな話題を集めました。本書はそのセローが、30数年の時を隔て、かつて訪れた場所を再び鉄道で辿り直した旅を記録したものです。時の流れのなか、各都市はいかに変わったか? 若き眼に映ったものは、いまどう感じるか? 各都市の変貌を、時にシニカルに、とくに温かく、生き生きと活写していきます。「東」の世界の「いま」を知る最適な一冊です。
・イスタンブールでノーベル賞作家オルハン・バムクに会う。
・奇妙な独裁国家、トルクメニスタン。
・インド──サイ・ババ道場を訪ね、マハラジャの大邸宅でお茶を飲む
・スリランカ──幻の作家アーサー・C・クラーク訪問。
・豊かさのなかの不自由、そして秘密のセックス・タウン──シンガポール。
・巨大都市バンコクの光と影。
・ミャンマーでのある貧しいリキシャ夫との出会い。
・アメリカが負けた国、ベトナム再訪。
・ハルキ・ムラカミの案内でいくトーキョー。
・稚内で温泉につかる。

内容説明

三十数年の時を経て、再び訪れたアジアの国々。インドでサイ・ババ道場に立ち寄り、シンガポールのセックス・タウンに潜入。スリランカでは伝説の作家、アーサー・C・クラークを訪ね、そして、村上春樹の案内でトーキョーを歩く…。アジア大鉄道旅行記。

目次

ユーロスター
もう一つのオリエント急行
ベシクタシュ行フェリー
アンカラ行夜行列車
トビリシ行夜行列車
バクー行夜行列車―ザカフカス鉄道
夜行列車でアシガバートからマリへ
タシケント行夜行列車
デリー行「パンジャブの栄光」急行
ジョードプル行夜行列車―マンドーレ急行〔ほか〕

著者等紹介

セロー,ポール[セロー,ポール][Theroux,Paul]
1941年、アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。67年『ワルド』でデビュー。75年、ロンドンからトルコ・イラン・インド・タイ・ヴェトナム・日本・ソ連を鉄道で旅する大旅行記『鉄道大バザール』を発表し、注目を集める。以降、小説・旅行記で多数作品を発表

西田英恵[ニシダハナエ]
1978年、大阪生まれ。京都大学文学部卒。東京大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白玉あずき

5
長く重く、地味に素晴らしい・・・「鉄道大バザール」を読んで無いので比較対照はできませんが、若者の旅行記のような新鮮な驚きや必死な模索などは既に無く、今更価値観も生き方も変えられない初老の道行き。リベラルなポールさんらしく、彼の気持ちが一々納得できて読みやすい。陳腐な感想ながら、世界は広い。人間は愚かで醜く、そしていとおしい。僅か30セントを子供たちに分けるため節約し、冷たい駅構内にうずくまるお父さんにホロリとしたり、カンボジアの歴史に恐怖と憎しみを覚えたり、次々と感情を揺さぶられる旅となりました。2013/08/07

yooou

4
☆☆☆☆★ 何より言葉も通じない国々を独りはるばる渡っていく彼の肝っ玉に敬服です。今度は「鉄道大バザール」を読んでみようと思います。2013/02/23

ゑこびす

3
この本を読みたくて、予備知識として読んでおこうと「鉄道大バザール」を読んでからかれこれ 1 年になる。何をしていたんだ。こんなに面白い本を読まずに、他の本にうつつを抜かしていた事を後悔する。前回の旅から 30 数年経て当時の若さと共に、本作での著者の円熟した人間味を感じる。イスタンブールのオルハン・パムク、スリランカのアーサー・C・クラーク、日本の村上春樹、その他数多くの人達との出会い。著者と共に長い長い旅を、夢中になって楽しめる素晴らしい 1 冊である。2013/07/15

gokuu

3
読了後寂しくなり「中国鉄道大旅行」読み直したくなった。こうして続くセロー先生ループ…2012/05/22

最終バック九番手

3
原著は2008年刊行…二段組でこのページ数なのに上下巻ではなく一冊ものにしたのは何がしかの理由があるはず…濃密なのに後味すっきりタイプの旅行記なので読み終えたとたんに再読したくなってくる…シンガポールにも困ったものだ…村上春樹が秋葉原のエロスポットを案内していたのはちょっと笑えた…第一刷発行:2011年11月27日…本体3600円2012/04/22

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