内容説明
2009年刊行の文芸誌発表作品から精選した、18篇の小説集。ベテランの秀作から、新世代の野心作まで―。激変する時代を活写する、現代文学の最前線。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ophiuchi
3
イラン人女性、シリン・ネザマフィの「白い紙」は戦時下のイラン、今のイスラム社会が描かれていて印象深かった。2011/07/10
押さない
2
やはり、定期的にアンソロジーは読むべきだと感じた。新しい作者に出会い、また既読の作者でも再確認または固定イメージで見ていただけで思いがけない一面が見つかることがある。2025/03/18
押さない
2
やはり、定期的にアンソロジーは読むべきだと感じた。新しい作者に出会い、また既読の作者でも再確認または固定イメージで見ていただけで思いがけない一面が見つかることがある。2025/03/18
K ojimo
1
現代作家の陳列棚ってかんじ。いろんな作家の短編が楽しめてとても良い。
にんにん
1
「2010」は、2009年に出版された短篇集を意味する。これまで毎年収録されてきた作品集から見ると、小説の在り方の変化に驚く。言葉が記号化され、文字が視覚的風景になりつつあると言うこと。今年度芥川賞受賞の円城塔の作品も入っている。言葉の遊び、視覚的記号化の試みとも思われるのだが、やや馴染めない。他にも、言葉、あるいは文字遊びのような作品が多く収録されているのは時代の流れか。小説としての構成やストーリー性、文章力、表現力という点から見れば、やはり石原や夫馬などのベテランが優れていると思うのは偏見だろうか。2012/02/24