内容説明
大きな嘘から小さな嘘まで…あなたの人生は嘘で満ちあふれている！だまされる前に読む、嘘の科学最前線。
目次
嘘つきがいっぱい
嘘だらけの日常生活
嘘つきの優位性とは
子どもはどのようにして嘘を身につけるのか
進化する欺瞞性―私たちは嘘をつくように生まれつくのか？
打ち砕かれた信頼―愛する人の嘘
自己欺瞞―自分に嘘をつく
化粧的だまし―より金持ちに、より賢く、よりすばらしく見せるための嘘
作為的な嘘―詐欺やごまかしのためのだまし
人工的な事実―メディアがつくる嘘〔ほか〕
著者等紹介
フェルドマン，ロバート［フェルドマン，ロバート］［Ｆｅｌｄｍａｎ，Ｒｏｂｅｒｔ］
マサチューセッツ大学心理学部教授。米国心理学会および科学的心理学会会員。四半世紀以上にわたり、「嘘」と日々の生活にひそむ「だまし」の研究を重ねてきた。これまでに専門領域の著書を多数執筆し、教育者としても高く評価されている。その研究は、米国国立精神保健研究所や米国国立障害者リハビリ研究所から多大の支援を受けている
古草秀子［フルクサヒデコ］
青山学院大学文学部英米文学科卒業。ロンドン大学アジア／アフリカ研究院（ＳＯＡＳ）を経て、ロンドン大学経済学院（ＬＳＥ）大学院にて国際政治学を学ぶ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
21
嘘とは大抵いずれバレるものである・目をそらすのは嘘をついているサインである・嘘をつく人間は大抵嘘をついている自覚がある・嘘の大半は悪意によるものである・嘘を見抜くのが上手い職業がある・子どもが嘘を学ぶのは大人からである──「以上のことはすべて間違いである」。人間社会は圧倒的に嘘つきが優位になるようにできている。しかもその嘘とは何も詐欺や誤魔化しの類ではなく、単なる社交的な潤滑油として本人すらも意識してないうちに嘘は繰り出されるし、もっと言えばあからさまな詐欺や大嘘ですら基本的にバレるということは滅多にない2016/11/18
_apojun_
4
図書館本。タイトルにある通り、初対面の人が10分話をするとそれぞれ平均3回くらいは嘘をついているそうだ。 最初はそんなことないでしょ、と思ったけど意図的な嘘ではなく、初対面なのに「いつもお世話になっております」なんてのは嘘だよね。 こういう嘘から、まさに犯罪的な嘘までいろいろなタイプの嘘が説明されてます。 生物の擬態をある種の嘘と考えて、人間が嘘をつくのは進化の結果という解釈もある意味なるほど、と思いました。 嘘は悪いことだとは思うけど、もしすべての人が全く嘘をつかない世界というのも怖いです。2022/06/19
かめこ
2
【内容】偽りの身の上話をしていた婚約者、優秀な学生として大学に潜り込んでいた元囚人の話など、とんでもない嘘を例にして、なぜ人は嘘をつき、またなぜ人は騙されるのかについて、心理学の実験の結果を踏まえて説明している。 【感想】嘘つきの優位性についての解説が面白かった。特に、人は嘘に気づきたくないから嘘が通用する、というのはなかなか痛いところを突かれた気分になった。また、ネットについての実験も興味深かった。オンライン情報には嘘が交じることもありうると、理解していたようで実は理解してなかったのかも、と思った。2021/03/09
星空の挑戦者
2
詐欺氏手口のオンパレード2012/01/19
侑珠生
1
日常的に人々は嘘をついています。嘘をつく理由は不安をなだめたり会話をスムーズに運んだり他人に配慮したりと様々です。あたまりまえのやり取りや見破る必要のない嘘もあります。ただ、真実バイアスといって自分が聞いたり見たりしたものを信じやすい傾向があるようで、受っとった情報が真実がどうかを判断する必要があります。メディアなどの情報を受け取る自分のバイアスを真実バイアスから虚偽バイアスに少し比重を傾け、なぜこの人はその話をするのか？などワンクッション置いて聞きたいと思いました。2016/01/28
-
- 和書
- 管理会計 （第６版）
