内容説明
中国外交のキーパーソンであり、「中国の声」ともいわれる論客・趙啓正氏が、「公共外交」について、その理論と実践を語り尽くす。
目次
第1部 視点、論点編(公共外交の時代に入った中国;国際世論―国家が発展するための重要条件;行政機関のスポークスマン制度;国の建設とイメージに関する発信;国家イメージに対する地域の貢献;文化を基礎とする対外発信)
第2部 対談、講演編(公共外交と各個人の責任―呉建民大使と公共外交を語る;「中国列車」は平和的発展の軌道を進む―未来学者ジョン・ネイスビッツ、およびその夫人ドリスとの対話;信仰を超えて、調和対話を―アメリカの宗教指導者、ルイス・パラオ博士との対話;危機の時に現れる新しい知恵―二〇〇九年夏季ダボスフォーラムでの対話;責任を負う利害関係者―B・ロバート・ゼーリック氏講演への評論;歴史を重んじ、現実と直面する―フォックス銅像の除幕式と「中米非公式高層対話」での講演;公共外交が中日関係を押し進める―「北京―東京フォーラム:でのスピーチ;歴史の時針を逆戻りさせてはならない―若宮啓文氏の『和解とナショナリズム』を読んで;振り向く馬は賢い馬―全国政治協商会議の記者会見で中国と外国人記者の質疑応答;「国際に通じるらい和者」の育成―大学でのメディア学関係者向け講演;感知と人文精神―「都市で感知、都市を読み解く」万博フォーラムでの講演)
著者等紹介
趙啓正[チョウケイセイ]
1940年北京生まれ。1963年に中国科学技術大学核物理専攻を卒業。科学研究、設計、生産などの各分野において20年余り勤務した高級エンジニア。1984年から上海市副市長をはじめ浦東新区管理委員会主任などを歴任。1998年から中国国務院新聞弁公室主任。中国共産党第16期中央委員会委員を経て、現在は中国人民政治協商会議常務委員会委員兼外事委員会主任、中国人民大学新聞学院院長、南開大学濱海開発研究院院長を務める
王敏[ワンミン]
法政大学国際日本学研究所専任所員・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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