内容説明
ホットパンツやスマイルバッジが流行し、「戦争を知らない子供たち」がヒットした1971年。アンポトーソーやガクエンフンソーとも無縁の平和な時代をバンドと恋に生きる。一途だから傷ついた心は、どうやって癒せばいいんだろう。涙を流せなくなった大人たちに捧げる―純情が輝いていた時代の青春小説。
著者等紹介
かしわ哲[カシワテツ]
1950年東京生まれ。桐朋学園大学短期大学部演劇科卒。講談社青い鳥文庫『アイシテル物語』シリーズで作家デビュー。『あったかさん』(小学館)で第1回報知ドキュメント大賞受賞。ミュージシャンとしては、NHKおかあさんといっしょ五代目歌のお兄さんとして、「すずめがサンバ」「きみのなまえ」など数多くの童謡を作詞作曲。その後、知的障がいのある人たちとロックバンド「サルサガムテープ」を結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マシンガン
3
あの「茅ヶ崎のてっちゃん」が帰ってきた。小学生だったてっちゃんがハタチになり渋谷の街に居る。70年代の世相を背景に、冴えない大学生達が青春の波にあっぷあっぷする切なくも愉しい物語。そしてラチエン通りの実家に顔を出せば、懐かしい面々が歳を取りながらも相変わらずのドタバタ騒ぎ。読者も身内のように、旧交を温めながら笑い、そして泪もホロリ。2017/01/31
ミドリ
1
道玄坂にゆったりとした空気が流れてたんだ。今、知ってる風景と違う風景が楽しめた。青春はいつもいい。2010/01/10
nobu
1
まずっぱい青春に納得2009/12/28
粉の人。
0
表紙が可愛いw最初は「なんつー文体だ」と思った。70年代のIWGPって感じ。(舞台は渋谷だけど)最後、てっちゃんが“ひとりぼっち”=“大人”になった感じで終わるけど、原風景…というか地場がある彼は決してひとりぼっちではないと思った。2011/06/20
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