出版社内容情報
桑原 水菜[クワバラ ミズナ]
著・文・その他
睦月 ムンク[ムツキ ムンク]
イラスト
内容説明
榛名山噴火の災害遺構から出土した千両箱が行方不明に。独自に調査していた萌絵は「強心隊」と名乗る集団に行きつくが、根城に軟禁されてしまう。彼らの目的は一体―?一方“鬼の手”を失った無量は、遺物の声を聞くこともできず、無力感を噛みしめていた。頼りの忍も千両箱盗難の参考人として警察署に連れて行かれ…。「開けると山が噴火する」という千両箱を奪取せよ!神の眠る火山をめぐる、壮大な歴史ミステリ。
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
榛名山の噴火で埋もれた災害遺構から出土した千両箱が行方不明になった事件。〈鬼の手〉の力を感じられなくなった無量が、己の夢と未来に向き合う第十六弾。独自に調査してする中で、強心隊と名乗る集団にに軟禁されてしまう萌絵。一方〈鬼の手〉を失い無力さを噛みしめていた無量、千両箱盗難の参考人として警察に連行されてしまう忍。なかなか難しい局面でしたけど、初心に帰って新たな何かを見出した無量、そして暗躍する降旗氏も上手く巻き込みながら、積み上げてきた様々な思いの先で、あるべき形に繋がってゆく展開はなかなか良かったですね。2022/10/04
よっしー
32
やっと続編を読みました。鬼の手が反応しなくなった無量、萌も拉致監禁され、忍は事件の関係者として警察の厄介に…。様々な関係者をも巻き込み、誰が正しくて誰が悪なのか分からなくなりながらも進んでいったお話です。前編が気になる所で終わっていただけに、今回無事に解決してスッキリとした読了感です。旦那の車好きに付き合い、赤城山や榛名山を少し前に走ったので…ドライブシーンを想像しながら楽しみました(笑2024/05/14
うめきち
29
すっごく、ものすごく面白かった。2冊一気に読んでしまった。最新刊出たばかりなのに次が待ち遠しい。無量が忍と萌絵に何を言おうとしたのか気になる。普通最後らへんに無量の気持ちが書いてあって読者も安心というのが定番ではないのか。あ〜気になる。2022/09/06
香翠
27
歴史、ロマンですね。榛名山や赤城山を見上げながら、遠い遠い遥か昔に思いを馳せてしまう。そして車好きさんには、やっぱり堪らない作品。久しぶりに榛名のヘアピンカーブをドライブしてみようかな?も、もちろん私は安全運転で。後輪をキュキュッなんて鳴らしませんッ!2022/09/15
tomtom
21
行ったことのある場所だからか、この間ブラタモリでもこの辺りのことをやっていたのを見たからか楽しめた。登場人物が入り組んでいてややこしかった。無量が復活したことが嬉しい。「人生はロングドライブ、あせらない」2023/02/28