内容説明
芥川の文章は、とても美しい!きちんと言葉を練り上げて、計算して文章をつくっているんだ。芥川は、80年以上前に活躍していた小説家だけど、その文章はまったく古くなっていない。それどころか、いまの作家が書いた文章とくらべても、かっこいい、力のある文章を書いている。もちろん、物語もとてもおもしろいから、楽しんで読んで、美しい日本語を身につけよう。
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション論。『宮沢賢治という身体』(世織書房)で’98年宮沢賢治賞奨励賞、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)で新潮学芸賞、『声に出して読みたい日本語』(草思社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
72
国語の教科書でしか読んだことのなかった芥川龍之介の短編が集められた子供用の本です。クモの糸、仙人、魔術、杜子春、白 、鼻(前半あらすじのみ)、トロッコ、蜜柑、悪魔、地獄変(前半あらすじのみ)、羅生門が収録されていました。齋藤孝さん詳しい解説付きです。子供が楽しめるのももちろん、大人が読んでもわかりやすくて楽しめる本だと思います。2016/02/21
みこ
7
今日は芥川『白』を読みました。題名は聞いたことがありましたが初読です。「ある春の昼過ぎです。」から文が始まり、のんびりした話かなと思ったのはつかの間、なかなか壮絶なお話でした。自殺を決意した白にどこか芥川と重なる部分もあるかもしれません。ちなみに今日は齋藤孝さんのイッキによめるシリーズで読みました。原文はそのまま用いられており、よみがなと簡単な語釈がつけられているので、小学生に読ませるにはとてもいいなと思いました。もちろん大人が読むにも助けになると思います。2017/02/19
こどもふみちゃん
5
子どもたちに『鼻』を読み聞かせたが、冒頭が ぜんちないぐの鼻といえば、いけのおでしらないものはない~~~ と始まらなかったのが残念。多数の作品を収録してあるのでしょうがない。色々楽しめていい。又ゆっくり読みたい。2012/11/06
まげりん
3
端折ってないところがいいですね。蜘蛛の糸の文章にはうっとりします。2011/01/04
ぴよちゃん
2
★★★ 息子のために購入。自分も初読みの短編も。解説も分かりやすくて。蜜柑、トロッコ、ホッコリとした気持ちに。個人的にはこういう短編の方が好き。2019/01/28