内容説明
前田利家の娘・千世と細川忠興の嫡男・与一郎は、豊臣秀吉の仲立ちにより結婚し、仲睦まじく暮らしていた。しかし、秀吉の死後、実権を握った徳川家康は、細川家に「前田家との縁者振りを絶つよう」に命じる。忠興から千世を実家に戻すように言われた与一郎は、千世を深く愛していたため、ためらっていた。そんななか、石田三成が反家康同盟を作り、蜂起。忠興の妻・ガラシアは、三成の人質になることを拒み、自害する。天下分け目の戦いが始まった―。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和十六年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。処女作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。平成5年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第百十回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブライアンズアワー
1
細川ガラシャの息子と前田利家の娘の夫婦という新しい切り口からの関ヶ原と期待して読んだ。期待外れだった。関ヶ原に至るまでの経緯は二人以外の登場人物からの視点で描かれていておよそ新鮮みがなかった。時系列をなぞるだけでドラマ性が薄く、評価できるのは最終章だけかな2017/08/22
助福猫2
1
図借 20点2017/06/21
bino
1
題を、『千世と与一郎の風景』 とでもした方がいいかな? 佐藤雅美さんでも、つまらない作品があるんだねえ。2009/11/21
Ryuji Saito
0
以前、図書館で借りだして読んだ本。思い出して追加。 細川忠興が、細川家の後継ぎとして選んだのは、 長男でも次男でもなく、三男の忠利。 複雑な戦国のお家事情と屈折してしまった忠隆、興秋。 読後は少し後味が良くないかも。2011/10/13
yearning for peace
0
関ヶ原前後の検証は知らない部分も多々あり、勉強になりました。あまり千世と与一郎が主人公という印象はありませんでしたが・・・。2009/02/26