花筏―谷崎潤一郎・松子たゆたう記

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  • サイズ B6判/ページ数 465p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062151405
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

文豪・谷崎潤一郎に愛され、世間の羨望の的になった松子。だが、谷崎の理想の女性であり続けようしたその生涯はほんとうに幸せだったのだろうか?愛と芸術の狭間の懊悩を描く長編小説。

著者等紹介

鳥越碧[トリゴエミドリ]
1944年、福岡県北九州市生まれ。同志社女子大学英文科卒業。商社勤務ののち、90年、尾形光琳の生涯を描いた『雁金屋草紙』で第一回時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kazu4

7
谷崎潤一郎と松子の人生が、とても丁寧に描かれていて、作品世界にのめり込んでしまいました。 谷崎潤一郎文学の世界に浸ってみたくなってきた。2022/08/01

にか

4
谷崎の作品がたくさん登場して、読んだことがあるものなどはもう一回読みたいなって思ったかな。最後のくだりがかなり説明?箇条書きっぽかったのが、少し残念です。2015/03/25

yasumiha

3
大阪船場の裕福な御寮人さんから、夫も子供とも別れ、作家谷崎潤一郎の妻に飛び込んだ松子。華やかでもあり、常に谷崎の女性問題に妬心をいだいた松子の険しい波瀾万丈の人生物語。まさに「細雪」の世界を見るような人間関係が見事に描かれている。谷崎潤一郎の人となりが、松子の心情表現でつぶさに著されており、彼が多くの女性を愛でるのも芸術(小説)のためと思うと納得がいく。松子と巡り会わなければ、これ程までに耽美的な谷崎文学は生まれ無かったであろう。隠微な香りが匂いたち、美しい筆致で物語れる谷崎文学は好きだ。2022/05/15

ぶーにゃん@積ん読本解消中

1
耽美派といわれた谷崎潤一郎を妻の視点から描く。小説を書くために次々と女性と関係していく文豪と不倫の末結ばれた最後の妻だった松子の夫婦。やはり、そこまでしなければ文学とはできないものなのかと感嘆。2008/12/27

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