内容説明
九州地方は日本のほかの地域と比べ、独特の名字が多い。それは、古代から栄えた地域であり連綿とつづく氏族が多いうえ、中世から近世に入っても多くの地域で統治者が変わらず、人の移動が少なかったためと考えられる。沖縄地方は、琉球国として栄えた歴史を持ち、本土とは全く異なる名字分布となっている。名字をみると、地元の歴史が見えてくる。今日から人に教えたくなる、名字の秘密が満載！
目次
序章 九州・沖縄地方の名字とは（名字とは何か？；九州・沖縄地方の名字の特徴）
第１章 八県別 名字のランキングと特色（福岡県編；佐賀県編；長崎県編；熊本県編；大分県編；宮崎県編；鹿児島県編；沖縄県編）
第２章 九州・沖縄地方の名字秘話（天孫降臨と姓の種類；系図が語る天皇家と阿蘇家の関係；海人アヅミ一族とその末裔；なぜ大分県は関東のような名字構成か？；九州の海賊・松浦党 ほか）
第３章 八県別 名家・旧家（福岡県の名家・旧家；佐賀県の名家・旧家；長崎県の名家・旧家；長崎県の名家・旧家；熊本県の名家・旧家；大分県の名家・旧家；宮崎県の名家・旧家；鹿児島県の名家・旧家；沖縄県の名家・旧家）
著者等紹介
森岡浩［モリオカヒロシ］
１９６１年高知県生まれ。姓氏研究家。早稲田大学政経学部卒業。学生時代から独学で名字の研究をはじめる。長い歴史をもち、不明なことも多い名字の世界を、歴史学や地名学、民俗学などさまざまな分野からの多角的なアプローチで追求し、文献だけにとらわれない実証的研究を続けている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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