内容説明
文学、映画、まんが、アニメ、特撮、ゲーム。古今東西ありとあらゆる虚構から、集めた悪党396人。
目次
1 「文学の中の悪党たち」―スタヴローギンからチェーンソー男まで全71人
2 「映画の中の悪党たち」―伊達邦彦からハヤシまで全73人
3 「まんがの中の悪党たち」―ラオウからノブオまで全67人
4 「アニメの中の悪党たち」―デスラーからケン&チャコまで全73人
5 「特撮の中の悪党たち」―死神博士からワルダーまで全67人
6 「ゲームの中の悪党たち」―竜王からUFOまで全40人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
べ
2
いくつかパラメータがある ・世間体(もっとしっくりくる言葉があると思う)(美しく頭が良く運動ができるなど、優等生として生きることもできる←→専ら社会の周縁者) ・権力 ・カリスマ ・ポリシー ・犠牲者の有無(犠牲者の有無がその悪役の成立に深く関与しているか。犠牲者がいなくても、その悪役の在り様によってのみ悪役として成立するのか、犠牲者がいなければ悪役と呼べないのか)2021/09/13
Ko
2
古今東西のフィクションの悪役の魅力、能力、物語の中での立ち位置などを解説してたり、自分の悪人度チェックがあったり、取り上げる悪人がゲーム、小説、特撮映画と幅広く、ほとんど知らないキャラクターだった。 悪人度チェックが、悪人要素がなくても、全部ダメ型悪人で、悪い事をしてる意識がないだけに特化型悪人より、始末に終えないってのが面白い。 どんな答えを選んでも、皆悪人になり、ある意味、心が救われる。 筒井康隆さんの序文、虚構の中の悪にこそリアリティがあり、善にはリアリティがない、作家として人々の心に残る悪人キャラ
ぞだぐぁ
2
文学、映画、マンガ、アニメ、特撮に登場する悪役に「知力」「武力」「カリスマ」「権力」「ポリシー」の5つで評定を付けつつ、紹介していくと言う図鑑。 「悪党」とされている中にはどうしてと思う者や、そもそも人間では無いものも混じっているが、文章読めば納得できないこともない。 また、『悪党診断テスト』が付いているので、自分がどの悪党に近いか考えて見てもよいかと。2011/06/14
▲〆
1
多様な作品の悪役が紹介されていて、視点を絞った評論集として見ても面白い
四海鏡
1
これは是非、パート2とか増補版が出てほしいなぁ。特に、特撮の悪役について書かれた章かな。筒井康隆の序文も良かった。2011/05/04