出版社内容情報
10歳の朔と17歳の砂緒の、恋の行方は?サッカーの得意な少年、小5の朔は、ある日目がさめたら7年の歳月が流れ、GFの砂緒ちゃんは17歳の美しい女性になっていた。朔は小5のまま。悲恋のはじまり 小学上級から
内容説明
一夜にして7年の歳月が流れ、少女は美しい17歳に、しかし、少年は10歳のままで…それは、不思議な恋のはじまり。児童書に初挑戦の白倉由美と、アニメ界の新星・新海誠の名コラボレーション。
著者等紹介
白倉由美[シラクラユミ]
1965年、千葉県生まれ。武蔵野女子大学在学中。『スゥエードキルシュ』(白夜書房)で、まんが家としてデビューし、「少年チャンピオン」などで活躍。その後、音楽プロデューサーを経て、現在は小説家として「メフィスト」「群像」などに作品を発表している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ここまま
39
中3男子U君が一番好きな本ということで、読みました。とてもきれいな純愛のお話。10歳の誕生日、初デートの後居眠りして目覚めたら、7年後の世界。周囲の人は、10歳の姿のまま行方不明から現れた彼を奇異の目で見ます。でも初恋相手の17歳になってしまった砂緒ちゃんの想いは変わらず…読んでいて心の柔らかい部分を覗かれたような恥ずかしさを感じました。純粋で優しいU君の初恋は、どうだったのでしよう。文庫版では続編が続いてますが、このまま終わった方がいいような気がします。後書きでは、初めて手掛けた児童書とありましたが、児2015/11/12
リップ
21
小学四年生の大江朔はクラスメイトの川原砂緒と初めてのデートに行った帰り、公園のベンチでうたた寝をしてしまった。ふと彼が目を覚ますと、いつのまにか7年の歳月が流れており、朔の二つ下だったはずの公彦は15歳に、彼の恋人であり同級生だったはずの砂緒は17歳になっていた。もし自分が朔だったらと、読みながら涙が出ました。好きな子や弟よりも小さく、この先7年のズレとともに生きていくのはつらくて大変なことだと思います。ただ、小学4年生はここまで大人じゃないだろうとつっこみながら読みました笑。2013/08/26
KEI
13
古本購入。僕も新海さんの装画にホイホイ釣られましたww 10歳の誕生日を迎えた大江 朔は初めてのデートに出かけたきり帰ってこなかった。7年後、彼は10歳の容姿そのままで帰ってきた。7年の年月に戸惑う彼の前に17歳になった恋人――川原砂緒が現れて・・・。児童文学ゆえに綺麗な部分が目に付いてしまった。真夏の昼間の眩い景色を、薄暗い屋内で窓から見ているような感覚。それでも、彼らの時を、7年の歳月を超えた「好き」という気持ちが初々しく、その行く末に惹かれる。2010/02/22
tow
10
実はこの辺りから新海誠さんに気がついていて、子供に何故か自慢した昨日。2016/09/26
める
9
続編が出たので再読。タイトルと新海誠に惹かれて購入したので、内容がうろ覚えでした。今回は『秒速5センチメートル』のあかりと貴樹くんで脳内自動変換されていたので、2人が7年間の差を乗り越えて大人になることを期待しています。白倉由美は2冊めなんだけど、いずれも「大人になる」ことが主題でした。こういった作風なのかしら?2011/11/15