内容説明
弥生期に日本に潜入した結核は、潜伏・沈潜し、近代化とともに猛威をふるった。治療法の確立によって沈静へ。そして結核は滅びた?臨床医・研究者として、日本の結核対策を支え続けてきた著者が、結核と医療・社会・文化について論ずる。
目次
第1章 理解しにくい病気―結核概説(いま結核について論じる理由;結核とはどういう病気か ほか)
第2章 潜入、沈潜、蠢動―弥生から江戸(人類最初の結核患者;結核菌、日本列島へと渡る ほか)
第3章 爆発的蔓延―明治から昭和初期(富国強兵策と女工の結核;結核の爆発的増加 ほか)
第4章 死病、そして沈静へ―敗戦から今日(敗戦からの再出発;結核予防法の大改正―昭和二〇年代 ほか)
著者等紹介
青木正和[アオキマサカズ]
1953年、東京大学医学部医学科卒業、インターン終了後、(財)結核予防会結核研究所に勤務、第二研究部長、副所長などを経て、1987年所長。1996年、(財)結核予防会の本部に移り理事長、2000年より(財)結核予防会会長。(財)結核予防会結核研究所名誉所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。