老博奕打ち―物書同心居眠り紋蔵

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062105798
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

仕事中でも、つい居眠りをしてしまう奇病をもつ藤木紋蔵は、15の歳に南町奉行所に見習い採用され、およそ30年が経つ。妻・里との間に5人の子がいるが、上の2人は片づいた。それでも生活は大変で、吟味方与力の蜂屋鉄五郎からもらう内職仕事で息をついている。筆頭与力の安藤覚左衛門はしょっちゅう難題を吹っかけるが、南の定廻り・大竹金吾や、幼なじみの八官屋・捨吉らの力を得て、事件を解決していく。

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和16年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。処女作『大君の通貨』で第4回新田次郎文学賞を受賞。平成5年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。近著に『百助嘘八百物語』『啓順凶状旅』等がある
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感想・レビュー

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kazu@十五夜読書会

13
居眠り紋蔵シリーズ5巻。今回は事件を、好奇心で嗅ぎ回ったりして、かかわってしまう(周囲があてにする。)知恵蔵担当。普通時代劇では省かれる、奉行所の手続きとか、風習など詳しく書かれ、面白い。全8話の最後の話は、紋蔵が、伝六に振り回され読メお気に入りさんと、同じく「何かムカってしたまま」終わる。2012/12/16

ちゃこ

6
物書同心居眠り紋蔵シリーズ第5弾。8話収録。【初出『IN☆POCKET』1999年9月号〜2000年11月号】 義父の店開店から2年後の文政9年(1826)頃、真夏〜翌年秋。 表題作の「老博奕打ち」と「呪われた小袖」など読んでいてワクワクする作品も多くて愉しく読んでいたのだが、最終話の伝六のせいでムカムカしてしまって読後感が非常に悪くなってしまった。 /[2014ー234]2014/12/09

沼田のに

4
どうも表紙と題名の印象から離れて、なんか江戸幕府の判例集の様相を呈してきたんでないのと思ったら、最後に伝六という何とも超ムカつく人物を登場させて、このムカっ腹はどうすればいいんだべ?と思うような人情味溢れる好ましい結末だった。読後感は思いっきり紋蔵に感情移入して「このヤロー」。6/102013/12/01

おかめ

0
再読。多彩な登場人物。凄みのある老博ち打ちに演劇界のドン不動岩五郎。突拍子もない伝六。文吉に関しての紋蔵さんの言動も面白い。今回も紋蔵さん地味に大活躍でした。2015/07/15

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