出版社内容情報
「失われた30年」は、ものづくり敗戦の30年でもあった。希望はないのか――
現場を知る取材記者による迫真のノンフィクション。
大手企業から露骨なさげすみを受けながらもしたたかに生き抜き、国内トップにまで上り詰めた下克上企業・今治造船。悲願の国際旅客機計画に挑みながらも志半ばで潰えたMRJ。確かな技術力でオンリーワンの座に就いた「変態工場」=日立金属・安来工場がはまった落とし穴。周回遅れの日本の次世代モビリティの中で輝きを放つホンダ「空飛ぶクルマ」。
単なる企業ルポとはひと味ちがう筆力で、現場の挑戦と苦闘を描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
2
日本人の性格の特徴である「真面目にコツコツ」は、日本企業のものづくりを支えてきたのだけれど、ヴァーチャルとAIでものづくりをする時代にあっては、その日本人の性格が逆にブレーキになっているのでは、、、、とも思う。 じゃあ、どうすればと問われても、僕には答えは全く浮かばないけれど。。。2024/08/24
けんじー
1
三菱重工とホンダだけをサクッと呼んでカバー。2025/10/26
けーぴる
1
自分の会社の話題が含まれていたので、興味を持って手に取った。技術者や経営者の立場で、内的あるいは外的トラブルに翻弄されながらも立ち向かっていく姿が、克明に描かれていた。 たった1人のたった1つの判断が、事業の成否を決定することもある。☆3.52024/04/06
David_i516
0
日本を支えた重厚長大ものづくり企業の、栄光よりも挫折にスポットを当てた良著。特にMRJの事例は興味深く、日本にいながら米国のルールで戦うことを強いられた挙句に本社の意向であっけなくリーダーの座を下ろされるという、サラリーマンの悲哀を感じた。シャープからサムスンに転じた技術者の独白も生々しいが、サムスンが悪いというよりもむしろ、技術に対する正当な評価と待遇を与えなかったシャープの方こそ重罪ではと思う。2026/04/19
ジョナス
0
シャープについて知りたくて手に取った次第。全体としてとても興味深かった。あとがきに著者の1人の執筆の動機としての思いが述べられているが、心に響くものがあった。内容でははっきり言及されないが、日本の企業の良いところと悪いところが見えかくれしている。昔の日本のものづくりに対する向き合いかたに全体としては好意的に寄っているが、世界と渡り合うためのアップデートすることへの厳しさも滲ませながらその歴史的経緯をうまくまとめあげた良書。2026/03/12




