内容説明
アフリカの小国にボランティアとして派遣された産婦人科医・間野祥一は、現地の悠久たる時の流れと不可思議な部族風習の中で次第に自分を見失っていく。やがて帰国した間野の身辺で次々と起こる奇怪な出来事―。これは現実か、それとも妄想なのか?世界で爆発的に流行するインターネットゲーム「ゴスペル」がパンドラの箱を開け、巨大な脳へと人類を導いていく。著者の新生面を拓く、壮大なラビリンス世界の誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浅貝めぐみ
2
藤木稟さんは独自の雰囲気があるので好き。朱雀シリーズとか鬼一法眼シリーズとかもそうだけど、好き勝手に書いてるようで、ものすごくきっちり作り込んでいるんだろうな、と思う。よくわからない部分もたくさんあるんだけれど、それでもゆるされてしまう世界観ができあがっていてすごい。苦手な人は、彼女のどの作品読んでも苦手と感じるのかも…。2013/10/16
No.7
1
アフリカのとある国にボランティアとして向かった産婦人科医、そこでの幻想的な体験、帰国してからも数々の怪異が起こるお話。アフリカでの描写はワクワクドキドキ!帰国してからはかなり…悪い意味でキましたね!面白くてイッキ読みでしたが、藤木稟初心者の私には早かった気がします。2020/01/21
セルティ
1
現実も妄想も何もかも脳が作り出す仮想現実の世界だということなのか。それぞれの立場の仮想現実が羅列された物語なのか。2015/05/07
たたた
1
理解の範疇を超えていた。 最後までスッキリしない。2015/01/28
ウンティ@十五夜の読書会
1
アフリカ後半あたりからグイグイ引き込まれて、きっちり寝不足。面白いけどこの主人公は嫌い。奥様もたいがいな人だけど、こんな男は愛せない。最後も同情するつもりなし。2011/07/18