内容説明
愛することを知るために、男と女は北の大地を1112km旅した。リストラにあった外資系企業の社員と年齢を理由にピンサロをクビになったホステス。落ちこぼれの二人がひょんなことから一緒に北海道を車で旅することになった…。乱歩賞作家の新境地。人間の再生を描く愛と感動の長篇書下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラキ
1
失業したサラリーマンと元ホステスが旅を通じて再生する物語。 読後北海道を旅したくなります2017/11/29
もとやん
1
外資系の会社をクビになった廉司(30)がピンサロ嬢レモン(37)と北海道を旅するうちに本来の自分を取り戻していく物語。浅野忠信、小泉今日子の主演で映画になっているようなので、機会があれば観てみたいものです。 2014/02/26
佐々木葵
1
北海道を舞台にした、生きることと愛することを思い出す男女の物語。 会社をクビになった男と、風俗嬢が北海道を旅していく。作者が住んでいるという北海道を舞台にしているだけあって、その風の音、空気の温度、匂い、全てが丁寧にリアルに描かれている。雪に閉ざされる土地であり、そして地平線が見える広大な大地であり、太陽が昇る海も沈む海もあるのは、日本では北海道だけだ。陰鬱な前半と、過去を消化し未来に向かう後半のコントラストが美しい。大人の男女の良質なラブストーリーであり、ロードムービー。2010/01/09
Gabachom
1
大変なことばかりあっても、いいことも見つかるよという話かな。終わり近くに出てくるバイクのおじさんがいい。2013/09/12
立川談風
0
小泉今日子主演の映画を見てから読んだ。結構違っていてびっくり。 廉司の少年時代や青年時代の回想部分はおそらく 作者のことなのだろうと思った。就職の際の会社選びについても同じ。2024/01/24