内容説明
伝説的画人伊藤若冲の謎!虚空をみつめる江戸の視線。時空を超えた、双幅の傑作長篇「鶏の目」「猫の目」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソングライン
12
出版社に勤めフリーライターを目指す女性、昔別れた恋人の残していった画集から興味を引かれた伊藤若冲、青果店を営んでいた伊藤家の家系を辿るため京都を訪れる「鶏の目」。東京で私立美術館の学芸員として働き、若冲展のキュレイターを務めるも人間関係に傷つき職を辞してしまった男性の傷心の京都への小旅行を描く「猫の目」。作中に登場する若冲を愛した夏目漱石、若冲コレクターのジョーンズ。ジョーンズのモデルと思われるジョー・プライス氏は今年お亡くなりになりました。2023/09/16
mustache
2
黒川創らしくあちこちさまよいながら、若冲の絵があちらこちらから眺められる。 2020/08/30
烏骨鶏
1
途中体力切れで、措いといたのを読み終わりました。 黒川さんの意識の流れ的な文章に老いの頭がついていかないところがもどかしい。もっと若いときに出会えたらよかったな。いや、若い時にはこの世界は分からなかったろうか・・・2021/09/08
soran
1
黒川創さん、すごい! 谷崎の蘆刈を挿入しての仕掛けの暗示が面白かった。2009/01/23