内容説明
夫婦とは、親子とは、愛とは何か?幼い日の記憶と交錯し、微妙に揺れる心。繊細緻密な秀作長篇小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
7
芥川賞作家山本道子の最後の作品。結婚、出産時の男性の役割、家庭での男女のすれ違い、子供を育てる難しさといった簡単に答えを出せない問題が詰め込まれた濃密な長編小説です。主人公は子供の時に母親が自殺するというトラウマを抱えています。繰り返し自分の左側にある闇という表現が出てきて、心に残りました。そこは自分の無意識の世界であり、日本の社会では実現しにくい本当の自己といったものなのでしょう。読み返してみると何も変わらな結末にかすかな救いを感じます。その救いは尊いものだと思いました。2023/09/03
風祭
1
全く理解出来なかった、というか読解出来ず。キャラもよくわからないし、抽象的な言葉や比喩表現がことごとく自分に合わなかった。2023/02/14
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