内容説明
「こどもの心」は大人のものさしでは計れない。いま、こどもが内面から求めているものは何か―。高校の数学教師をしたことがある臨床心理学の第一人者が現場の声を聞きながらその答えをさぐる。
目次
1 ゆれる「思春期」―谷口研二さんと
2 先生の通信簿―岸本晃さんと
3 たんけん、はっけん、ほっとけん―井阪尚司さんと
4 子どものアイデアを生かす―池田光子さんと
5 どうすれば「個性」が育つか―吉泉和憲さんと
6 生の声が聞こえる授業―片桐啓恵さんと
7 マン・ツー・マンで向き合う―壬生博幸さんと
8 保健室からのメッセージ―岡野恵実子さん 川上照代さん 中川八重さんと
9 子どもは魂で応える―高梨珪子さんと
10 「自由」が生きている―村山実さんと
11 教師からはじまった人生―安野光雅さんと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーあ
1
★5 付箋だらけ。5頁『全体を通じて流れているのは、教師と子どもとの間の強い信頼関係である。これを土台にすると相当に思い切ったことが出来るのだ』。33頁『他の教科は教えられるんですよ。ところが、道徳と言うのは違うんです。彼らが投げかけてくることが本質的であればあるほど、こっちも一緒になって考えるよりしかたがない。ぼくは非常に面白い授業の時間の一つであると思っているんですが、実際は道徳の時間でもまだ教えるん先生がたくさんいる(笑)。それで先生が道徳的に生きているならまだいいけど、それもやってないわけです』。2024/09/22
majsan
1
ここに登場する先生は、皆パワフルで素敵ですね。それにとても我慢強い。 子供に「教える」のではなく、子供が自ら疑問に思い、友達と協力し合って正しい方法や答えを発見するように導くというのは、実際はそんなに簡単なことではないと思う。ここの先生たちは、「教えたがる」のではなく、子供たちをちゃんと待ってる。 子供たちが生き生きとして授業を受けているのだろうなと、対話から簡単に想像できます。学校の先生や教育に関する仕事をされてる人は、とても楽しく読める本だと思いますよ♪2013/06/06
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