内容説明
三島由紀夫が“軽金属の天使”とうたったコクトー。天使の詩と絵で有名なコクトーの未発表の傑作を中心にまとめたオリジナル詩画集。
目次
レイモン・ラディゲ
ジャンは別世界へ跳ぶ
マリタンに
寄進者の肖像
第一の気晴らし
第二の気晴らし
暗号鏡
無人の部屋の神秘
墓碑銘
祖母
詩法
ピカソの盾形装飾
ぼくが生まれたメゾン・ラフィット
死後
コクトーのアンジェリスム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KI
29
生き急ぎすることはない、天使は待ってるよ。2019/12/22
スプーン
14
天使に関する詩画集。コクトーの詩のイメージは古代ギリシャと繋がり、天高くまで飛び上がってしまうので、天才をつかまえるのは難しい。2016/12/26
しょこ
5
境界線があいまいで、すべてになるような無になるような、不思議な世界観。視線のせいかな?現実の世界にあってもいくつもの幻想が重なり広がっているから、視線が虚ろというか焦点が定まってなくて、ふわふわしてる。よく見たら絵に描かれてる人も、横とか上を向いてるのが多くて未知があふれている。私も生活の中で絶えず人の視線気にしてるんだな、視線がぶつからないでいて、なのに自由にたくさんの視線が浮遊している世界はすごく居心地がいい。透明な気持になれる。2013/09/03