内容説明
客の様子も見え、道具の配列も見え、風炉釜の煮え音もよく聞えている、その上での無念無想でなくては、死禅に堕する。点茶がこの無念無想中に働くのでなければ未だ上乗の点茶術とはいえぬ。ここに茶禅一味の妙趣が、味わえる。茶の理、点前の法。
目次
1 茶味のあるなし(茶道について;茶人向きの茶碗について)
2 茶道改良論(茶道は趣味の二字に尽きるか;茶道統一論と流儀無用論)
3 茶道の真諦(茶と風流;点茶七要について)
4 茶禅一味(仏教と茶の湯;禅から宇宙をのぞく)
5 茶の修行(前田瑞雪翁の思い出;献茶の思い出)
6 時代と茶道(決戦下の茶道;茶道の将来)
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- 和書
- 調理実験 (4訂)