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内容説明
島安次郎と秀雄の親子二代にわたる鉄道の仕事は、外来の技術を日本の条件のなかへ移植し、さらに発展させて独自の技術体系に組みかえる日本の近代技術史のうち、大きな成果を得た軌跡のひとつであると断言していいものである。明治、大正、昭和、鉄道に賭けた父子二代の技術者魂。草創期の磨墨から、C53、D51を経て新幹線まで。島安次郎・秀雄の情熱の軌跡に迫る。
目次
第1章 黎明期(「磨墨」が走る;ピンチ式ガス灯;駿速機「早風」;薬種のなかで;巌谷小波との出会い;幕末明治初期の鉄道)
第2章 鉄路5000マイル(ドイツへ;議会乱闘下の国有鉄道誕生;工作課長時代;5000マイル達成祝賀会;広軌の守護神登場)
第3章 近代化の見取図(国産標準機関車6700形;広軌改築案と秘密指令;政治的妥協;新鋭機関車;広狭の闘い)
第4章 弾丸列車から新幹線へ(父子継承;機関車疾走;弾丸列車;混乱の中の予言;新幹線構想)