内容説明
今日では、ストレスに強くなることが、現代をたくましく生きぬくうえでの基本的な条件となっている。その秘訣は、心身両面でのストレスをコントロールする中枢である脳の働きについての、最新の情報を身につけていることである。本書はこの方面の研究のエキスパートとしてつとに有名な著者が、ストレスと脳の働きについての最近の実験結果をもとに、ストレスのセルフコントロールのポイントを平易に解説している。
目次
第1章 ストレス科学の原点―脳を知る(人間を人間たらしめているもの;心の座はどこに―脳研究の歴史;脳はどんな構造になっているか;知能を決めるものはなにか;人間らしく生きるための脳の働き;140億の神経細胞の役割;脳のなかの物質)
第2章 ストレスを脳の変化としてとらえる(現代人の健康を蝕むストレス;ストレスとはなにか;ストレスにどのように適応するか;動物にとってなにがストレスになるか;脳のなかの物質はストレスでどう変化するか)
第3章 ストレス時代を健康に生きる(現代生活のなかのストレス;ストレスと関連の深い病院;ストレスを克服する;健康な生活を送るための提言)