内容説明
日本に前代未聞の繁栄をもたらしたのは、圧倒的にハイテク産業だった。ハイテクこそ、日本の強さと成長のシンボルだった。しかし今、その成長神話が崩れ、想像以上に深くきびしい構造調整期をむかえようとしている。日本経済は最大の牽引力を失うのか、それとも困難なリストラを成功させて豊かな成熟へ軟着陸できるのか。技術革新主導型メカニズムにあらわれた「疲労」と「病い」を徹底的にあらい出し、日本の企業社会の将来像を示す。
目次
序 成長のパイの限界
1 欠点が見え出したエース・ストライカー
2 悪い癖
3 大調整期の半導体産業
4 ハイテク・パラドックス
5 ソフトがハードをリードする時代
6 それでも弟は兄貴にかなわない
7 第2のアメリカにならないために
終章 真の成熟経済への道