出版社内容情報
日本とハンガリーの研究者が,この地域の多元的で混淆的な文化がつくられた過程を,「人とモノ」の移動を通して考察した
序文
第一部 移動と地域の変容
第1章 ハンガリーのバルカン半島へのアプローチ パプ・ノルベルト(木村真訳)
第2章 ハンガリーへのクロアチア人移民―16世紀から18世紀 キタニチ・マーテー(秋山普吾訳)
第3章 第二次世界大戦後チェコスロヴァキアとハンガリー間の住民交換の社会的影響 山本明代
第二部 地域と諸集団の形成
第4章 18世紀中期ハンガリーの「ギリシア商人」居住地分布―1755年調査記録から 秋山晋吾
第5章 ハンガリーのクロアチア人エスニック集団の多様性と移住・統合過程 ショクチェヴィチ・デーネシュ(山本明代訳)
第6章 バルカン地方の野菜栽培人の移動―19世紀から20世紀初頭 木村 真
第7章 クロアチア多民族社会におけるセルビア人の自決権―領域的自治の限界か文化的自治のジレンマ 百瀬亮司
第三部 国家と地域
第8章 困難な不均衡―ユーゴスラヴィアの国家形成とマケドニア(1918-1939年) ビーロー・ラースロー(山崎信一訳)
第9章 ボスニア=ヘルツェゴヴィナの国家性―ハーツホーンモデルを手がかりに レメーニ・ペーテル(百瀬亮司訳)
第10章 ユーゴスラヴィア継承諸国における歴史教科書の叙述とその特徴 山崎信一
あとがき
山本明代[ヤマモトアキヨ]
2001年千葉大学大学院修了、現在名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授
パプ・ノルベルト[パプ ノルベルト]
目次
第1部 移動と地域の変容(ハンガリーのバルカン半島へのアプローチ;ハンガリーへのクロアチア人移民―一六世紀から一八世紀;第二次世界大戦後チェコスロヴァキアとハンガリー間の住民交換の社会的影響)
第2部 地域と諸集団の形成(一八世紀中期ハンガリーの「ギリシア商人」居住地分布―一七五五年調査記録から;ハンガリーのクロアチア人エスニック集団の多様性と移住・統合過程;バルカン地方の野菜栽培人の移動―一九世紀から二〇世紀初頭;クロアチア多民族社会におけるセルビア人の自決権―領域的自治の限界と文化的自治のジレンマ)
第3部 国家と地域(困難な不均衡―ユーゴスラヴィアの国家形成とマケドニア(一九一八~三九年)
ボスニア=ヘルツェゴヴィナの国家性―ハーツホーン・モデルを手がかりに
ユーゴスラヴィア継承諸国における歴史教科書の叙述とその特徴)
著者等紹介
山本明代[ヤマモトアキヨ] [Norbert,Pap]
名古屋市立大学大学院人間文化研究科・教授。博士(学術)(千葉大学大学院社会文化科学研究科)
ノルベルト,パプ[ノルベルト,パプ]
1969年生まれ。ペーチ大学自然科学部地理学研究所、政治地理学・開発・地域研究学科長、准教授。博士(ヤヌス・パンノニウス大学、ペーチ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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