内容説明
かけ軸に描かれたマリアさまの肖像画―やさしいほほえみをたたえた、その不思議な魅力に、典子の好奇心はいっぱいにふくらんで―絵画の謎を追って、西へ向かう。異国情緒ただようロマンの旅、ミステリー・ツアーへようこそ。小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杏子
9
山口県から、長崎県まで。『雪のサンタ・マリア』の謎を追ってたどる旅。火事で焼失したザビエル記念聖堂のことなどが出てきて、親しみを感じた。絵画ミステリーとも歴史ミステリーとも。好感のもてる作品だった。2015/09/02
雷華
1
【図書館】閉架図書にあってまさかの20年ぶり(もちろん四捨五入)に再読。小学校時代本当に好きで何度も読んだはずなのにまったく内容が抜け落ちていた。主人公の祖父が死ぬ間際まで気にかけていた古い絵画「雪のサンタ・マリア」の謎を巡る絵画ミステリーであり歴史ミステリー。話事態は結構とんとん拍子に進むのですが、山口、長崎を絵と隠れキリシタンの謎追う。兄やおば、彼らの来訪を快く引き受けありったけの情報を提供してくれる協力者たちの力を借り、最後にはひとつの仮説を提示する姿が当時の自分には輝いて見えたのだと思います→2016/02/08