最後の詩集

個数:
  • ポイントキャンペーン

最後の詩集

  • 長田 弘【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • みすず書房(2015/07発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 36pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月27日 06時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 92p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079323
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

出版社内容情報

5月に亡くなった詩人が、最晩年に書いた詩15篇を自ら編んだラストアルバム。連作小文「日々を楽しむ」6篇を大橋歩の画とともに併

5月に亡くなった詩人が、最晩年に書いた詩15篇を自ら編んだラストアルバム。『長田弘全詩集』以降、この三年間の詩は、旧友と巡ったシチリア島や、一人で訪れたイタリアの聖堂の風景にインスピレーションを受けたものが多い。また日常の、朝の空気や季節の移りと草木の変化を感受する心にみちている。「人生がよい一日でありますように」の一行で閉じられる詩集に、連作小文「日々を楽しむ」6篇を大橋歩のイラストと併せ収めた。

【最後の詩集】シシリアン・ブルー/カタコンベで考えたこと/円柱のある風景/夏、秋、冬、そして春/詩って何だと思う?/冬の金木犀/朝の習慣/アッティカの少女の墓/アレッツォへ/アッシジにて/フィレンツェの窓辺で/ハッシャバイ/ラメント/詩のカノン/One day【日々を楽しむ】ネムルこと/探すこと/ドアは開いている/習慣のつくり方/何もしない/お気に入りの人生

内容説明

シチリアの海の青、アレッツォの空の青。朝早く一人静かに起きて、本をひらく人。必要なものは、歩くこと、そして詩だ。新緑の季節に逝った詩人が贈るラストアルバム。

目次

シシリアン・ブルー
カタコンベで考えたこと
円柱のある風景
夏、秋、冬、そして春
詩って何だと思う?
冬の金木犀
朝の習慣
アッティカの少女の墓
アレッツォへ
アッシジにて
フィレンツェの窓辺で
ハッシャバイ
ラメント
詩のカノン
One day
日々を楽しむ

著者等紹介

長田弘[オサダヒロシ]
詩人。1939年福島市に生まれる。1963年早稲田大学第一文学部卒業。65年詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞。2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞、09年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞。10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞。14年『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞。2015年東京都杉並区で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

100
嗚呼、本当に最後の詩集になったのだなぁ。One dayが好き。そして、エッセイも良い・・深いなぁ。一字一句が染みるなぁ。今頃はあちらの世界で奥様に会っているのだろうな。そして、外界の私達を笑っているかもしれない。『よき人生なんて、もともととりとめもない、ささやかな、お気に入りの人生にすぎないのではないだろうか。』よき人生か・・2015/12/12

ふう

83
初めて長田氏の詩を読んだのは、何かつかまるものがほしい、支えてくれるものがほしいと、ただ立ちすくんでいるときでした。深い森の奥から、はるかな空の遠くから、まっすぐ静かに届けられる言葉にどれだけ救われたことか。最後、というタイトルが重くてなかなか読めずにいたのですが、ちゃんとお礼を言わなくてはとゆっくり読みました。もう死を意識していたのでしょうか。詩と向き合い、詩と歩いてきた道のりをかみしめるかのような言葉たちが綴られていました。その言葉を今度はつかまるためではなく、隣をいっしょに歩くように胸に刻みます。2018/03/25

lonesome

51
エッセイの「探すこと」にある「ゆき当たりばったり、偶然の幸運を手に入れるまで、勘を当てに、何を探しているかわからずに探す」という一文が本当にその通り、長田弘さんに言われると改めてその楽しさに確信が増してくる。そこに探しても見つからない片方の靴下の話で人間という生き物の虚しくも愛すべき姿を対比して見せるところがなんとも好きだ。2016/09/30

まさむ♪ね

51
「詩って、きみは、何だと思う?」詩とは、いつの間にか傍にいて、気づかないうちにさりげなく、ゴールの見えない人生を歩くうえで支えとなってくれるもの。たとえば無限に色を変えてゆくあの青い空のように。たとえば無辺の野にあって驚くほど力強いあの花のように。悲しいけれど、もう二度ときのうの空、きょうの花を見ることはないのだろう。それほど時の流れは残酷だ。でもだからこそ彼らはあんなにも美しい。詩人が気づかせてくれたただひとつの真実。「人に必要となるものはふたつ、/歩くこと、そして詩だ。」2015/07/21

aika

46
詩人が、その人生の最後に残した詩集。シチリアやアッシジなどイタリアの各地を舞台に生み出された詩は、どれも死のイメージを帯びています。しかしそれを暗澹なものにしない、数千年の歴史と時空を超えて呼応する詩人の言葉の透徹さ。「生きられた人生の後に、人が遺せるのはきれいな無だけ。時の総てが過ぎ去っても、なおのこる、軽やかでいて濃い空の青だけだ。」毎日見慣れた坂道や家並みの風景も詩であり、平和も、死さえも詩である。生きることは、詩であり、詩は生きることだと、長田さんの最後の詩集は示してくれているように感じました。2021/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9768641
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。