内容説明
井の頭公園に若い女性の刺殺体。彼女の所持品に十津川警部の名刺と特急の切符があったため、十津川は単身浅草発の東武特急に乗りこむ。すると女性の声で「会津若松から喜多方を経て新潟へまわれ」との電話が。その指示こそ十津川を途方もない罠に落す第一歩だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
8
「勝手に列車祭」第191弾。文庫コレクション382冊目、1994年10月15日 初版。。。吾らが十津川警部が犯人にされてしまう。まあ自分でわなに嵌って行ったのだが、旅館に軟禁状態にされる。後半の十津川警部が解放されてからはバツバツ推理がはまっていく。2018/08/18
ank
4
ドラマを半分くらい見て、続きが気になり読みました。面白かった!越後に向かう列車のくだりは、私も列車に乗っているような気分になりました。十津川さんシリーズ128作めだそうです。凄いなあ ゚ ゚ ( Д )2018/02/02
Nick Carraway
2
うん、これは傑作!十津川警部が罠に嵌められ、それを覆していくまでのハラハラや焦燥、そして罠をはね除けて巨悪と狡猾な敵を追い詰めていく手腕、そして浅草からスペーシアで会津、磐越西線で新潟、越後線で岩室という「ルート」ものの旅情と土地土地に至る必然性などもちょうどよく、楽しく読ませてくれた。多すぎる読点も、ストーリーの面白さが勝っていて気にならなかったよ。2021/07/03
fuji
2
故郷は新潟。会津若松は小学校の修学旅行で行った。スペーシァは以前、家族旅行で日光に行った時に乗った。何冊も並んだこの人の本の中からチョイスしたのは自然だった。まだ多くは読んでいないが、十津川警部のキャラに惹かれるものがある。今回もどんな仕掛けで展開していくのか、先回りして犯人探しをしながら読んだ。刑事の主人公が殺人犯の疑いで追及されるという設定そのものが作者にはきついだろうに、などと心配をしてしまった。そういう余計な読み手の気がかりを見事に覆してしまう展開は見事。多作な作家の意地を感じさせられた。2015/08/23
コマンドー者
1
90年代初頭発表の十津川もの長編。今回は罠に十津川がハマり、殺人容疑者として逮捕されてしまうのと、後半は元刑事との息詰まるアクションが展開する。2022/07/30