文春文庫<br> もう泣かない電気毛布は裏切らない

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文春文庫
もう泣かない電気毛布は裏切らない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167920043
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

俳句を詠む、俳句を味わう喜びを一冊に閉じ込めた、
俳句甲子園世代の旗手の初エッセイ集

恋の代わりに一句を得たあのとき、私は俳句という蔦にからめとられた。
幼い息子の声、母乳の色、コンビニのおでん、蜜柑、家族、故郷……日常の会話や風景が、かけがえのない顔をして光り出す。

正岡子規を生んだ〈俳句の聖地〉、愛媛県松山市に生まれ、高校時代に俳句甲子園をきっかけに俳人となった神野さん。
NHK-BS「俳句王国」司会などマスメディアでも活躍する才媛が、明晰にして情緒あふれる筆致で俳句の魅力に迫る珠玉のエッセイ集。

人は変わらないけど、季節は変わる。言われてみればそうかもしれない、と頷く。
定点としての私たちが、移ろいゆく季節に触れて、その接点に小さな感動が生まれる。過ぎ去る刻をなつかしみ、眼前の光景に驚き、訪れる未来を心待ちにする。
その心の揺れが、たとえば俳句のかたちをとって言葉になるとき、世界は素晴らしいと抱きしめたくなる。生きて、新しい何かが見たいと思う。
季節はめぐる。つられて、私も歩き出す。一歩、一歩。俳句と一緒に。
(「あとがき」より)

内容説明

「恋の代わりに一句を得たあのとき、私は俳句という蔦に絡めとられた」。正岡子規を輩出した愛媛松山で生まれた少女は16歳で運命的に俳句と出会う。恋愛、結婚、出産、子育て―。ささやかな日々から人生の節目までを詠んできた俳句甲子園世代の旗手が、俳句と生きる光を見つめ、17音の豊饒な世界を案内するエッセイ集。

目次

第1章 ここもまた誰かの故郷 氷水―夏(季節を感じとる力;全部やだ男 ほか)
第2章 檸檬切る記憶の輪郭はひかり―秋(寂しいと言って;沈黙の詩、静寂の世界 ほか)
第3章 負けてもいいよ 私が蜜柑むいてあげる―冬(逢いたかったよ;私の働き方改革 ほか)
第4章 短めが好き マフラーも言の葉も―俳句(しづかなる水;じいんじいん ほか)
第5章 母乳ってたんぽぽの色 雲は春―春(薄氷を踏んで;わたしの子規 ほか)

著者等紹介

神野紗希[コウノサキ]
俳人。1983年、愛媛県松山市生まれ。お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。現代俳句協会副幹事長。立教大学・聖心女子大学講師。愛媛県立松山東高校在学中の2001年、第4回俳句甲子園に参加し団体優勝、「カンバスの余白八月十五日」が最優秀句に選ばれる。2002年、第1回芝不器男俳句新人賞坪内稔典奨励賞を受賞。NHK‐BS「俳句王国」司会、Eテレ「俳句さく咲く!」選者などを務めた。2019年、『日めくり子規・漱石 俳句でめぐる365日』で第34回愛媛出版文化賞大賞、第11回桂信子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

111
俳句にまつわる新聞のコラムを季節ごとに並べている。短い文章が読みやすい。著者は俳人。「俳」という字は、人に非ずと書く。俳句はたった17音。芭蕉が「俳諧は三尺の童にさせよ」と言ったのも、社会と少し離れた場所から、「私」の思いを飲み込んで、風景の描写を選択したことに通じている。「東風吹かば匂いおこせよ梅の花」菅原道真。ジェンダーフリーで、季語さえあれば、どんな言葉を使っても自由な詩形。学生だったが、やがて子どもがことばを知る。「檸檬切る記憶の輪郭はひかり」が好き。「気絶して千年氷る鯨かな」冨田拓也もいいな。2023/04/17

shio

43
最近詩や短歌に興味を引かれつつありますが、俳句はまだまだ難しい。そこにこのエッセイのタイトルの俳句と可愛いイラストが目を引きました。俳人の日々とはいかなるものか?母となり育児に格闘しつつ俳人の目でその一瞬を切り取る手腕に驚く!私と同じような育児や家事の日々が、見る目を変え、季節を感じ言葉に乗せればこんなに景色が変わるんだ!😳俳句の力を教えてもらいました。小さな息子さんの口にする言葉が可愛くて微笑ましく、そこに俳句の風景を重ねる神野さん。その瞬間、何気ない日々が特別な時になる。とても素敵なエッセイでした✨2023/06/02

ゆみのすけ

29
タイトルと表紙に惹かれて手にした本。俳人の著者が日常をエッセイにし、俳句も添えられている。お子様が生まれてからの日常が頻繁に登場し、著者の日常の捉え方、季節の感じ方、物事の見方にハッとさせられた。物事に対する言葉が鋭くもあり、新鮮でもあり、心に響くものが多く、読み終わったら付箋がいっぱいになった。素敵な言葉の数々に出会え、良いひとときだった。また読もう。2023/12/03

ともパパ

25
俳句の街・松山に生まれ、俳句甲子園で俳句の世界に入った女性。今では母をしながら俳句をつくる日々。自分の句や他の人の句や歌などを取り上げながら、日々感じることなどをまとめた1冊。書店で見かけて気になって買ってみたが、買ってよかった。個人的には冒頭の「季節を感じとる力」にささやかな感動を覚えた。それで期待しすぎてしまったせいか、ちょっと物足りなさも感じてしまったが、それはぜいたくというものか。2023/02/28

ちぇけら

12
俳句をやっている人のフィルターを通すと、世界はこんなにも眩しく、儚く光っていたのだと気付かされる。17音の詩はかならず季語を含んでいるから、おのずと〈自己〉は〈世界〉をとおして語られる。空の色、風の匂い、虫の音。ぼくたちは自然のなかで暮らしているのに、そこへ向ける眼差しを失いつつあるのだ。iPhone15もChatGPTも、四季を作り出すことはできないのに。かつて川沿いで寝そべり、秋の匂いを嗅ぐのが好きだったことを思い出し、そっと窓を開けてみた。もうすっかり秋である。ただいまもおかえりもなく秋袷 ちぇけら2023/10/14

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