感想・レビュー
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tama
6
図書館本 泉靖一さんとの対談にこの人と済州島が出て、読む気に。実は「戦争と文学 朝鮮戦争」という全集ものの一編。正直読み難かった。文章リズムが合わん。露悪的リアリズムあり。済州島での反政府ゲリラが米国に支援される政府軍に村ごと殺される事件を米軍通訳の済州島青年の眼で描く。植民地支配から解放されそれぞれの思い描く国を作ろうとするとこうなるのか。ベトナムもフランスから解放された後、同じだったし。ゲリラの実家の村全員の公開処刑は島民に見に来ることを政府側は義務付けてた。日本でも昔同じことしてたけど。そっくり。2017/11/13