出版社内容情報
現代社会の倫理的な問題を、哲学的に考える仕方を身につけるために。泳ぎ方を習得するように、知識でなく考え方を学ぶための入門書!
倫理に正解はない、というのは本当だろうか? ないと前提するのでなく、難しい問題にも説得力のある根拠によって正しい答えを求めるのが倫理学の議論である。本書では、嘘をつくことや自殺、喫煙や肉食といったテーマをめぐって、世論や権威にまどわされず、倫理的主張の根拠のよしあしを判断する力を身につけることを目指す。
内容説明
判断の難しい現代社会の倫理的な問題を、どう考え、どう判断し、どう行動すればよいのか。倫理学的な考え方を学びたい人に向けた道案内。
目次
第1章 倫理学の基礎
第2章 死刑は存続させるべきか、廃止すべきか
第3章 嘘をつくこと・約束を破ることの倫理
第4章 自殺と安楽死
第5章 他者危害原則と喫煙の自由
第6章 ベジタリアニズム
第7章 善いことをする義務
第8章 善いことをする動機
第9章 災害時の倫理―津波てんでんこ
第10章 法と道徳
著者等紹介
児玉聡[コダマサトシ]
1974年大阪府に生まれる。2002年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(文学、2006年)。現在、京都大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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