講談社ノベルス 創造士・俎凄一郎〈第１部〉ゴースト

山田 正紀【著】

講談社（2007/09発売）

• サイズ 新書判／ページ数 287p／高さ 18cm
• 商品コード 9784061825345
• NDC分類 913.6
• Cコード C0293

内容説明

霧雨そぼ降る深夜、一方通行の道路で、霊柩車が消えるという。ケーキ・バイキングのさなかに毒殺された女、狭いビルの間にはさまれたまま死亡した少女、炎上する車に飛び込んだ男…。都市伝説と異様な事件の多い蒼馬市の悪夢に、十年前に少年を轢き殺した男が事故の真相を追うなかで搦めとられていく。天才山田正紀の紡ぐナイトメアへようこそ。シリーズ第一弾。

著者等紹介

山田正紀［ヤマダマサキ］
１９５０年名古屋生まれ。明治大学政経学部卒業。１９７４年『神狩り』でデビュー。１９７７年『神々の埋葬』で角川小説賞、１９８２年『最後の敵』で日本ＳＦ大賞受賞。ＳＦ、冒険小説、伝奇時代小説を発表。１９９６年から本格推理も手がけ、２００２年『ミステリ・オペラ』で第５５回日本推理作家協会賞と第２回本格ミステリ大賞をダブル受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ソラ]

【読メ登録以前読了作品】 内容（「BOOK」データベースより） 霧雨そぼ降る深夜、一方通行の道路で、霊柩車が消えるという。ケーキ・バイキングのさなかに毒殺された女、狭いビルの間にはさまれたまま死亡した少女、炎上する車に飛び込んだ男…。都市伝説と異様な事件の多い蒼馬市の悪夢に、十年前に少年を轢き殺した男が事故の真相を追うなかで搦めとられていく。天才山田正紀の紡ぐナイトメアへようこそ。シリーズ第一弾。

2007/12/31

[ホレイシア]

「あなたは死んだことがありますかと聞かれたら、あなたはもちろんと答えるだろう」なんて始められたら、もうそれだけでわくわくしてしまふ。このお話の主人公は「都市」である。ある一人の男が創った都市には必ず問題が起こる。今さらだが面白いことを考える人だなぁ。もちろん続きが読めればと思うが、なくても、それはそれで想像の余地があるというもの。満足。

2013/02/10

[ソラ]

【再読】

2019/07/27

[魔魔男爵]

幽霊の語りで始まるのでホラーでしか有得ないと思うと、ＳＦかと思わせ、ラストは見事な本格ミステリ解決と思わせて？語り手の探偵も犯人も被害者も消滅？ジャンルの壁も消滅する映像化不可能な天才正紀ワールドに呆然とせよ！主人公の挫折と再生の物語などというよくある感動パターンを期待する人は怒り出すかもしれない。読者を突き放すのは普通はブンガクだが、これはエンタメざんす。

2009/07/08

[けいちゃっぷ]

これは、ミステリ？それとも、サイコ・サスペンス？ひねったＳＦ？いやいやいやいや。マサキにそんなレッテルは不要なのだ。

2007/10/11