内容説明
悪の華が咲き乱れる荒廃しきった高校へ転校した少年、逢川総二は、あの“極真”の達人だった!VS.中国拳法、ボクシング、少林寺拳法、柔道、空手、剣道。激闘は限界を超えて加速する!第十回メフィスト賞受賞、衝撃の新人デビュー作。血と力の神話のアジテーター、梶原一騎の再来か。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アツシカ
6
せ、世紀末すぎる……。すげー強い不良がすげーヤバい不良を蹴って殴ってボコボコにする話。これ以上ないくらいシンプルだ。こんな高校あるわけないだろというツッコミが迷子になってしまった。テンション高くてめっちゃ笑った。けど、最後のほう雑に終わったのはなんなんだろう……飽きたのかな……。好きなキャラは剣術家荒木です。他も大概だけどコイツだけ生きる世界が違いすぎる。2018/02/15
dynamonda
4
メフィスト賞受賞作。極真空手を扱う主人公と様々な武術の格闘小説。主人公・総二は東京から神戸の高校に転入してくるが、そこは真壁という不良が率いるグループによって暴力で支配されていた。真壁グループからの脅迫に屈せず、極真空手によって倒していく。極真空手とはどういうものか、真剣を扱う達人や、天性の反射神経を持つボクサーとの異種格闘技戦も魅力の一つ。漫画「ホーリーランド」を彷彿とさせるような作品でした。2020/03/23
hirayama46
3
はじめての中島望。未読のメフィスト賞作家の作品を読んでいこうプロジェクトです。本書は極真空手を身につけた主人公が様々なジャンルの悪党どもと闘っていく異種格闘技小説。とにかく治安が悪くて驚きます。始まって数ページの学校描写で「車が叩きこわされることも頻繁にあったので、今ではマイカー通勤している教師は一人もいない」となかなかパンチが効いていました。不良たちの暴力衝動も常軌を逸していない人がいない世界です。あまりにも極端すぎるから悩んでしまうけれど、楽しいは楽しい。2024/02/27
ばー
3
第10回メフィスト賞受賞。極真空手の使い手である主人公・逢川総二が、暴力が支配する赤城高校に転校してくるところから物語は始まる。極真空手こそが最強であることを証明する小説。ゼロ年代以降に目立つラノベ寄りの超、能力的格闘漫画ではない。高校生版刃牙。中国拳法の扱われ方が雑であること、ラストが現実的で小説的な広がりが薄い等、突っ込むどころはある。ちょっと前の時代に流行りそうな小説で、今読むと物足りないと感じたり、テンプレばかりだったりするが、メフィスト賞独特の粗削りの疾走感がちゃんと良い味出していて、面白い。2012/06/21
エチクレル・マリア
3
王道の格闘漫画をノベライズしたような古典。GTOや天上天下みたいな非常識が目立つ。保護者や警察の介入など大人目線のリアリティは皆無だが、これはこれで悪即斬というか勧善懲悪のカタストロフィがあってガス抜き作品としてはアリかな。とにかく空気を読まない主人公、逢川総二のキャラが徹底していて清々しい。相手が男だろうが女だろうが関係ない。日直をさぼった不良少女リカ(彼氏はプロボクサー)にも平手打ち。P49「見損なったわ。あなたは喧嘩するために空手を習ったの?」「ちがう」彼は振り返りもせずに言った。「殺すためだ」2010/06/25
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