内容説明
「雲仙まで行ってくれませんか？」―都内でいつものように男を拾った夜明日出夫は耳を疑った。二泊三日の大遠征になる。川崎からフェリーに乗り九州へ。宿で、待っていたのは男の妻が殺害されたとの報であった。容疑十分の夫には、“夜明と移動中”というアリバイが…。夜明は自らのアリバイを自ら崩せるのか？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コマンドー者
2
笹沢氏の９０年代前半に出版された夜明日出夫シリーズの５作目。粗筋を読むと、フェリーを使った壮大なアリバイトリックものっぽいが、実際はアリバイは全く関係なく、犯人の隠された動機をめぐる展開がメイン。さすがにこのシリーズでアリバイものはネタが尽きてきたか・・・。作品自体は読みやすく、安定した出来である。2024/06/26
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