出版社内容情報
【内容紹介】
人の心を読みとれる不思議な力を身につけた少年がまきこまれる事件の数々。犯罪者たちに恐れられる“複眼魔人”とは何者!?手塚ミステリーの古典的名作『複眼魔人』をはじめ、4作品の傑作短編を収録した珠玉の作品集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kadocks
3
とにかく「複眼魔人」がいい。昭和32年と言う戦後まだ10年経って無い時代に、特高警察を描くなんて。目に移植した新しい網膜は真実が見えるようになる、なんて、自由この上ない。ストーリーの展開はともかくアイデアが凄い。「恐怖山脈」の地震と闘うのも、結局悪人も善人になると言う、双方に共通する善の描き方も手塚漫画らしい。が、尻切れトンボで、続き描いて欲しかった。2023/02/07
ユミリ
2
実家文庫。「恐怖山脈」「くろい宇宙線」「狂った国境」「複眼魔人」の4本。「恐怖山脈」と「狂った国境」は繋がってるのかな?登場人物が多分一緒だよな。どちらも本当に悪い人はいないから、読んでいてジーンとする。こういう平和的な解決は読んでいて辛くならないから結構好きだなぁ。「複眼魔人」も良かった。主人公の友達トリオがとても好き。佐々木小二郎のツンデレ具合とかね、いいね(笑)これでライオンシリーズはひと段落。次はどんなお話だろうな。まだまだ手塚漫画はあるのでじっくり読んでいきます。2015/01/10
松田望
1
収録最後の短編『複眼魔人』は、「正しいこととうそとがわかる人間」になった主人公が、その正しさ故に人間によって迫害され、対立していく話。人間の悪を暴いていく主人公自身が幼児期の辛い出来事で人間の善に対して狭量で、そのアンビバレンツさが面白い。2014/02/01
辺野錠
1
モンスターから超能力ものまで幅広いSF。やっぱり手塚治虫は凄いなオイ!2011/10/06
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