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内容説明
若きドゥルーズが作った教科書『本能と制度』と処女作「キリストからブルジョアジーへ」を収録。ドゥルーズ思想の出発点を加賀野井秀一の訳注と解説であきらかにする。知の巨人・初源の声。
目次
ドゥルーズの出発点
「キリストからブルジョアジーへ」
『本能と制度』
1 制度―傾向性を満足させるための間接的・社会的な手段の体系
2 本能―傾向性を満足させるための直接的で種に特有な手段の体系
3 本能と制度との独創性
4 状況と適応
5 技術、芸術、遊戯
6 本能と知性
7 人間と動物
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gerumanium
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海外ではあるテーマにそって様々な引用を貼るのが教科書なのだという。本書は、ドゥルーズがそのような仕事を「本能と制度」を中心に行ったものであり珍しいのかもしれない。また「キリスト教からブルジョワジーへ」という論文も所収されており中々興味深い。『したがって、内的人間を市民に還元してしまうための卓越した試みである『社会契約論』において、一般意志は、<神>のあらゆる特性をそなえているわけだ。』p542010/11/14
nasio
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引用だらけなんですが、ドゥルーズのパースペクティヴゲットするにはもってこいかもしれません。つまり、実はドゥルーズ入門としてかなり良書かと。2010/08/19
ULTRA LUCKY SEVEN
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本能と制度についての諸論考、他哲学者の引用がおもしろい。もっと読まれるべき。50年代に書かれたが、今読んでも充分にリーダブルです。2010/02/15