内容説明
原理主義はイスラーム教だけの現象ではない。キリスト教的価値観から胚胎したアメリカなど、各国の現状を明かし、世界を読み解く新しい視座を提供する。
目次
はじめに―トマス・マン、橋川文三の問いかけ
第1章 比較概念としての原理主義
第2章 米国―原理主義の逆襲
第3章 エジプト―西欧への憧憬と対抗の果てに
第4章 イラン―世界初のイスラーム革命
第5章 インド―ヒンドゥー組織化による多数派の形成
第6章 インドネシア―寛容と非寛容の狭間で
第7章 原理主義と日本
第8章 原理主義を越えるために
著者等紹介
小川忠[オガワタダシ]
1959年神戸市生まれ。米カンザス大学留学後、早稲田大学教育学部卒。82年に国際交流基金入社。ジャカルタ日本文化センター勤務、ニューデリー事務所長などを経て、現在は企画部企画課長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
54
宗教における「原理主義」を考察した一冊。宗教別ではなく国ごとを対象にしているが、やはりイスラム教に割く頁が多い。論じられている国はアメリカ・エジプト・イラン・インドネシア・インド・日本。ひとくくりに原理主義といっても、それがそれぞれの国の持つ歴史や文化と密接な関係を持っていう事を教えられる。意外と政治的理由で生まれたものが多いことに、まずは驚かされる。共通しているのは近代との相克の中で、それらが生まれたという事くらいか。本書が出て十年以上が経過するが、原理主義はますますその勢いを増しているように思える。2016/01/28
おらひらお
4
2003年初版。イスラム・キリスト教圏で多くみられる原理主義について、アメリカ・エジプト・イラン・インドネシア・インド・日本を例として近代から現代までの流れを見ていくものです。著者も指摘するように近代化は大きな痛みを伴うものであり、近代社会は政教分離が基本であるところにもともとの原因がありそうです。これらの解消には武器を手にしない対話と相互理解が必要であるとしますが、現在は全くそんな状況ではないようです。2012/04/30
R
2
迷ったら振り出しにもどる。2012/02/11
鳥
1
危機感に煽られて単純さや純粋さの憧憬に縋って血なまぐさい闘争の悪循環に陥っていく人間の愚かさ。原理主義が生まれる背景には文化的アイデンティティ喪失の危機感がある。だが一体どこの国が文化的アイデンティティを永続させられるというのか。伝統はいずれ廃れる。文化なんてちょっと風が吹いただけで変質する儚いものだ。強国も弱国も同じだ。支配しようとする勢力はやむにやまれず事情で仕方なくそうするのであって、貧しい国々と同じく、惨めなものだ。俺はリベラルを指向するのではなく、この宇宙の法則がリベラルなのだと思っている。2026/02/21
にゃん吉
1
キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教等(地域的には、米国、エジプト、イラン、インド、インドネシア、日本)における原理主義を分析、解説。非西洋的地域において、眼前に屹立する西洋近代との相克、葛藤の中から原理主義が勃興するという過程が広く見られるのが、興味深くありました。よく知らなかったインドのヒンドゥー教事情が知れたのもよかった。日本の原理主義については、橋川文三、丸山真男等の見解を引きながら分析、解説されています。原理主義とはどういうものかを知り、考える上で、有用な一冊と思われました。2021/02/20
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