出版社内容情報
田中芳樹[タナカヨシキ]
著・文・その他
内容説明
“聖なる夜、銀世界のリゾートに日本初のカジノがオープン”のはずが、絢爛豪華な開所式の最中に巨大地震が発生、雪崩で世界のVIPを含む一万五千人が孤立した。壊滅した施設から主賓の首相がヘリで逃亡(?)する中、立ち上がったのは、部下の泉田準一郎と共に居合わせた警視庁の薬師寺涼子警視。停電に余震、変死体にカジノ強盗まで現れるも辛うじてパニックを回避する。だがそこへ、謎の“白い怪物”の大群が押し寄せて…!?「ドラキュラもよけて通る」と謳われるお涼、雪国のトバク場で、オールナイトの灼熱バトル!
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年、熊本県生まれ。学習院大学文学部博士課程修了。1978年に『緑の草原に…』で第三回幻影城新人賞を受賞しデビュー。以後、SFファンタジー、中国歴史小説、西洋冒険ロマンなど、幅広いジャンルで活躍。1988年『銀河英雄伝説』で星雲賞、2006年『ラインの虜囚』で第二二回うつのみやこども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山猫
38
おやおや。かれこれ1年積んでました。交通の「要衝」を「要所」と間違えて発音してる奴が多いが、まさか芳樹さんが間違えて書くとは………IR構想をここまで虚仮にしてくれたのはいいけど、怪物の正体やら黒幕やらが小粒。そもそも、あんなにドンパチガラガラやったら全層雪崩で全員御陀仏になると思うんだが(笑)2019/11/25
み
35
う〜ん、もうこのシリーズは手にしないな(>_<)ちと残念なり。2020/01/28
みやしん
34
中盤まで殆ど事件は起きず、登場人物の会話を借りたオエラガタのこき下ろし。その後雪の怪異達が現れて巻末までひたすらドタバタ。こう書くとほのぼの奇譚に聞こえるが、何気にモブに犠牲者が多い。本シリーズの隠し味である職権濫用にかこつけたデレが全然見られなかったため、結局何が言いたかった作品なのか自分にはわからなかった。でも次巻も読むんだろうなあ。かつてのアイドルのファンを辞められない老ファンの心境。そのファンのための出版?2019/04/22
えみちゃん
29
完全ノーマークだったこのシリーズ。今回はバブルが弾け負の遺産となったいた新潟は水沢の地に政府主導で作られた豪華絢爛【カジノ】の開所式の一夜に起こった怪奇譚♪聖夜を泉田クンと共に過ごすハズのお涼さまでしたが、このメンバーが揃うとただでは済まないのがお約束とばかりに、なんと、巨大地震発生!!施設は壊滅するわ首相はヘリで逃亡⁉(笑)するなどなどあいかわらずの派手な展開にワクワクします。田中さんの社会風刺が効いてておもしろいことはおもしろいんだけど「創竜伝」あたりと比べるとなんだかスッキリしないのは私だけかなぁ・2019/01/01
鐵太郎
28
一読しつつ、あれ? の思いが。これって1998年刊行の「夢幻都市」の焼き直しでは? 利権まみれのリゾートに襲い掛かる自然災害と、超自然災害。謎の鍵を握るものはいるはずだが、その捜索よりどうやって生き残るかの、田中ワールド的なライトなサバイバル。おやま。ま、その舞台に薬師寺涼子サマをぶっ込んで料理しようとしたんでしょうかね。それはそれでなかなか面白いけど、どうもお話が軽いなぁ。田中さんの無茶なサヨク主張は控え目で、それもまたなんだかなあだし。(笑)2019/06/14
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