内容説明
このままデフレを放置すれば制御できないインフレが起きる!!破綻に至るメカニズムを解説し、脱出策を提言する。
目次
第1章 デフレの恐怖(日本経済は九四年末以降デフレに陥った;一見デフレは生活者にとって得にみえる ほか)
第2章 デフレ下で不良債権問題は解決できない(銀行部門は九三年度以降ずっと実質赤字;いくら処理しても増えつづける不良債権 ほか)
第3章 デフレを放置すれば日本は破綻する(「良いデフレ」はありえない;銀行は実質国有化される ほか)
第4章 デフレ脱出への処方箋(日本経済は前例のない苦境に;インフレ・ターゲットとゼロ金利 ほか)
著者等紹介
深尾光洋[フカオミツヒロ]
1951年生まれ。京都大学工学部卒業。日本銀行入行。OECDシニア・エコノミストなどを経て、現在は慶応義塾大学商学部教授、日本経済研究センター主任研究員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
114
今から15年前の本ですが、最近取られている金融政策などが提言されています。このような古い本を日銀は参考にしているのでしょうか?インフレターゲット、マイナス金利などです。いまの経済環境では遅すぎの感があるように思えます。2016/04/02
佐島楓
39
2001年出版。この段階でインフレターゲット論が叫ばれている。結果日銀が後手に回ったことは否めない。個人的には増税も性急すぎたのではないかといまだに思っている。2015/06/16
ヤギ郎
6
2001年出版。パラパラと読み通して見た。著者の問題意識は、(当時の日本において)デフレが進んでいることに警鐘を鳴らし、金融政策や財政政策の側面からデフレ脱却を目指している。ちなみに、この頃は小泉内閣による構造改革が実施されていた。本書前半では、グラフなどを用いて日本の経済状況を示している。後半は著者による提言がまとめられている。デフレから脱却するにあたり、著者は銀行の不良債権処理に着目している。著者の熱意は感じるが、経済学の知識を要求するような難しい一冊だった。2021/12/16
ヨンデル
0
昔読んだ本です、整理のため登録しています。2024/07/02