講談社現代新書<br> 敬語で解く日本の平等・不平等

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講談社現代新書
敬語で解く日本の平等・不平等

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061495500
  • NDC分類 815.8
  • Cコード C0281

内容説明

前近代の厳然たる身分社会において、敬語は上下を円滑につなぐ交流の手段だった。敬語の起源と役割を問い直す。

目次

第1章 欧米や前近代の中国では上位者と下位者は断絶していた―お米がないならお肉のお粥を食べれば?(敬語と敬語はどういう関係にあるのか;中国人は死んだら終わりと考える ほか)
第2章 日本では有史以来幕末に至るまで上下の交流があった―お代官様がおやめにならないかぎり、われわれは未来永劫村へはもどりません(日本人の平等意識は不平等意識とイコールである;日本人は先祖とのつながりを重視する ほか)
第3章 敬語は上位者と下位者をつなぐかけがえのない橋だった―羽をください、若王子の神様(日本人が対等に扱えたのは「日本語人」だけであった;「ソト=自然」は恐ろしく尊いものである ほか)
終章 敬語が日本の行く末を決める―すみません、その傘を向こうへやっていただけませんか(なぜ明治から終戦までの時代は下位者が何も言えなくなったか;田中正造の挫折は伝統的な階級秩序の崩壊を象徴した ほか)

著者等紹介

浅田秀子[アサダヒデコ]
1953年生まれ。東北大学文学部卒業。出版社勤務、中国河北大学外文系日本語科教師を経て、編集プロダクション「日本語コスモス」代表。防衛大学校、フェリス女学院大学非常勤講師。専門は、修飾語、待遇表現。著書に『知らないと恥をかく「敬語」』―講談社文庫、『敬語マニュアル』―南雲堂、『現代形容詞用法辞典』(共著)―東京堂出版―等
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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